作品を作り始めた理由& 滋賀を題材に選んだ理由

作品を作り始めた理由

↑クリックでジャンプします。

亡くなった私のおばあちゃんは、年金をもらうのに抵抗があって「若いもんがかわいそうや」と言っており、それは年金問題を考えての口癖でした。いつも甘えていてばかりでしたが、なんておばあちゃんはかっこええんやろ!って思いました。

それから自分のいつか来る「死」を感じるようになりました。

私は広告の仕事をしていまして、今までかなりの印刷物を世に送り出し、得意先さんにもそこそこ気に入られているみたいですが、ふと気付いたことがあります。

俺、死んだら消えてくだけやん。

どんなに広告デザインをしても製作物は得意先様のもので自分のものではありません、そんなモヤモヤした気分で49歳の春にふと残りの人生をかんがえると、何一つ残せず泡となって消えていく無情さに気持ちがなんかザワザワとしはじめます。

そしてある日、妻に告げます「俺、小説書くわ!」

妻もぽかーんとした顔で「ああほうかぁ」と返事をしそれから執筆の準備にかかり始めました。題材はなんとなく見えていて地元「滋賀県」を舞台に何か作品が作れればと思っていました。



うちの近くにすごい美味しいお味噌を作っておられるNPOがあって。その代表の方がとても世話を焼いてくださる方でして「いつもお世話になってます!」……その味噌はとても味わいが深くて本当に美味しいんですよ!その味噌のパックをぼーっと見ながら「味噌を作っているところに、都会から女の子がやってきて、それを伝承するって話はどうやろ」って思いました。「弁天味噌保存協会」はそのNPOさんがモデルとなっています。




なぜに「滋賀県」を舞台に?

これは簡単な理由がありまして
地元愛もあるのですが、なにより舞台について知識があるということです。
もともと県内で広告の仕事をしておりますから、県内の情報はかなり豊富で作品を作るのには滋賀が舞台というのはうってつけだったわけです。

本作は3DCGでキャラを作成し、写真で撮ってきた画像を漫画調に加工して背景にしています。つまり……背景写真のロケが簡単なんですね。

滋賀という国内でもとても暮らしやすい風土があるにもかかわらず、ロケで出てくるほとんどが戦国ものばかりで。リアルな滋賀の風土を知ってもらいたいこと、あの「あまちゃん」のように地元の方が誇れる何かができればうれしいなぁと思うようになりました。(雲の上のハードルですが。。。)


そんなこんなで、作品を作り始めた理由と、滋賀を選んだ理由をお伝えしました。次回からは、ここまでの製作方法や小ネタを挟んでいくのでよかったらご覧ください。

質問とかあれば、なんなりと。です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?