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第八回 未来のまちづくりミーティング

令和4年12月24日(土)に『第8回 未来のまちづくりミーティング』を開催しました。

今回からワークショップ形式での開催となりますので、当日の様子とワークショップで出た意見や感想をご紹介します。

次回は令和5年1月28日(土)に第9回(テーマ:『「まちの玄関ゾーン」とされる跡地の活用について語る』)を、ワークショップ形式で開催予定です。是非皆さんもご参加ください。



今回のテーマ


-ワークショップ-
跡地活用の希望やイメージを語る

令和4年12月24日(土)午後2時~

@ 左京西部いきいき市民活動センター高齢者ふれあいサロン

主催:かもがわデルタフェスティバル実行委員会・養正学区各種団体連絡協議会


開会の挨拶:

養正学区各種連絡協議会・かもがわデルタフェスティバル実行委員会委員長 浅井吉弘

寒い中ありがとうございます。

前回、学区内を回って、あらためて気付いたのは、当たり前の景色だと思っていたものが実はそうではないということです。

例えば下鴨警察署は10年以上前から川端警察署と統合するという話もあるんですけども全然進んでないんですが、いい機会だと思うので、川端警察署と下鴨警察署が一緒になって、山間部などのヘリポートなども作れるような左京区の山間部などに左京警察署を作って、田中の地から下鴨警察署にちょっと退出してもらったら広大な活用スペースができたりするわけです。

叡電の地下化と合わせたら、すごく使いやすい広場みたいなのもできるだろうし、活用の自由度がもっともっと上がると思うので、皆さんもそういうふうに発想をちょっと柔軟にしてもらって、僕自身もですけども、柔らかく考えていけたらなと思っております。

今日はよろしくお願いします。


ファシリテーター(進行役) 江藤慎介さん:

皆さんこんにちは、江藤です。

左京区の下鴨に住んでいまして、まちの計画づくりなどのコンサルタントや、左京区で左京朝カフェという活動などもしながら、こういうファシリテーションなどをやらせていただいておりまして、今回も前回に引き続き進行を進めさせていただきます。よろしくお願いします。


ミーティングの趣旨とワークショップの説明(要旨のみ抜粋)

・ 団地住民だけでなく周辺部の方や専門家など、いろんな人がやってきてまちづくりについてワイワイ語る場。養正学区住民でなくても、関心のある方は誰でも参加でき、参加した人が立場に関わりなく自由にものが言える。

・ 養正市営住宅団地やその周りの地域のまちづくりについて、いろんな方々から意見を伺う開かれた会。養正市営住宅団地建て替えで生まれる跡地活用などの意見をまとめ、まちづくりについてイメージを共有し、この地域のまちづくりや団体再生に伴って生まれる跡地活用に関心のある様々な人たちのコミュニケーションの場を作り、豊かな地域の創造に役立てる。

・ メインの話題は養正市営住宅団地の建て替えで生まれる跡地の活用について

・ 跡地の活用については意見を一本化することを目的とせず一定の整理を行い、京都市と共有する。皆さんが喋っていただいた内容は、あえてこういう方向にまとめようとか、こういう意見は削除しようとせずに、分かりやすく整理をして、それを京都市にちゃんと伝える。特にここ第7回(前回)から第9回(次回)までのご意見を中心に意見書を作って、京都市に提出する予定。

・ 参加したいけど参加できなかった人や、話されたことを知りたい方には話された内容を公開する。


前回(第7回)の振り返り

前回、まずは養正市営住宅の建て替えが進んでいるエリア全体のまち歩きを参加者の皆さんと一緒にさせていただきました。よく知っている方も初めて来ている方もみんなで一緒に歩いて、変わっていく場所やもう既に工事が始まっているところなどを確認させていただきました。

その後でそれぞれ、皆さんでこのエリアの中でこの場所が良かったとか、この場所は残ってほしいとか、逆にこの辺はちょっと気になるなとか、今後こういったところをやっていってほしいというアイディアなどを話し合っていただきまして、地図上に付箋で意見をいろいろ書いていただいてまとめさせていただきました。

その前回出たご意見を、今日話し合いを進めるために私の方で7つのテーマに一旦整理をさせていただいております。順番の意図は特にありません。


7つのテーマ


(前回出た主な意見や江藤さんからの補足)

 ※前回出た意見のより詳しい内容については、第7回のレポートをご覧ください。

① 子供や子育てについて

・ 子育て世帯が住めるような場所になってほしい。

・ 保育所などの公共施設などを(老朽化や安全確保など)改善してほしい。

・ 子育て世帯に住んでほしいという意見があるが、具体的にどんなものがあったらもっと子供が喜ぶかというような意見はまだ出てきていない。

② 高齢者や福祉について

・ ご高齢の方々が多く住まれているので、高齢者施設を充実してほしい。

・ 高齢者向けのサービスが展開されていると良い。

・ バリアフリーの充実

③ コミュニティや交流や相互扶助などについて

・ お風呂(共同浴場)に行くことがライフスタイルになっている方々がたくさんいらっしゃるので、お風呂は残して欲しい。

・ 公園や広場みたいな集まる場所が欲しい。

・ 助け合いの文化やお祭りを残してほしい。

④ 景観や防災面、エリア全体の都市計画(計画的な建て替え)について

・ この地域に残る歴史的なものや景観(特にお地蔵さんや欅の木)を残してほしい。

・ 大文字が見える景色を残してほしい。

・ 防災に関して、避難場所の確保や災害が起きたときに対応できるようにしてほしい。

・ 都市計画に関して、公園の位置を(みんなが行きやすい位置に)変えてほしい。

・ 鉄道が(まちを)分断しているのを何とかできないか。

・ 商店が入る場所を意識したような整備をしてほしい。

・ 駐車場の位置も何とかならないか。

・ 今は歩道と車道が分かれているが、それがいいのかどうか。

⑤ 賑わいについて

・ お店が残る場所を賑わいのある場所にしていきたい。

⑥ 若者について

・ これについては前回特に意見がなく、⑤も前回は意見が少なかったが、この場所が建て替えで変わっていくときに、今後新しく若者に住んでいただいたり、この辺りに来ていただくことを想定すると、賑わいや若者について皆さんからご意見があればお願いしたいと思い、あえてテーマに入れている。

⑦ その他

・ (建て替えや跡地活用にあたって)住んでいる人たちの声をちゃんと聞いてほしい。

・ 合意形成で皆さんが納得した上で計画を立ててほしい。


今回は前回のこれらの意見を踏まえて、より掘り下げて進めるため、この7つのテーマをさらに4つに分けて、それぞれのテーブルに分かれて意見交換を行いました。

ラウンド1とラウンド2(前半と後半)に分け、前半と後半でテーブルを移動してそれぞれの参加者が2つのテーマの話し合いに参加する形で、まずそれぞれのテーマについていろんな意見を出し合い、それが実現したときの将来のまちの姿について、そしてそういうまちをつくっていくときに自分たちは何ができるかという形で話し合いを進め、前回同様、グループごとに話し合った内容を発表しました。


それぞれのグループ(テーマ)ごとに発表された意見をご紹介します。(前半と後半でそれぞれ発表がありましたが、ここではテーマごとにまとめてご紹介します。)


子ども・子育て・高齢者・福祉

・ 希望の広場はせっかく春は桜の花が咲いたり、秋はドングリの実がいっぱい落ちたり、電車も行き交うとても魅力的な公園ではあるけど、閑散としていてちょっと寂しい感じがするので、希望の広場へ行く散歩道も魅力的になったり、いろんな動線がきちんと揃っていくのが大事。

・ 希望の広場よりももっと大きな規模の、みんなが集まれる場所を作って、お年寄りの方が日向ぼっこしたり、子供たちが自然に触れ合えたり遊んだりできて、夏は盆踊りしたり、定期的に農家さんが来てくれてお野菜を売ってくれたり、フリーマーケットしたりできるところがあって、地元の方々がその公園の管理や運営をできたらいい。

・ 住宅について。若い人たちを呼び込むのであれば、若い家族層の方々にも魅力的なデザインの住宅になってほしい。もしもう既にデザインが決まっていたとしても、コミュニティスペースや建物の壁面など、ちょっとしたところに魅力的なデザインが入っているといい。

・ 今は災害時の避難場所が養正小学校になっているが、体育館は狭く、トイレも古くて多目的トイレにはなっていないので高齢者の方々も使いにくい。バリアフリーのトイレがあったり、備品の倉庫があって、人々が集えて、高齢者の方々が趣味のサークルをしたり、いろんな集まりに使えるような場所ができてほしい。

・ お風呂(公共の浴場)の重要性について。市営住宅の建て替えが進むと各部屋にお風呂が設置されるので、今は公共の浴場を使っておられる方々の交流も減っていくだろうし、災害時にその浴場があれば使える。


コミュニティ・交流・相互扶助

・ お風呂(浴場)がコミュニティの場として重要なので残してほしい。

・ お風呂(浴場)がコミュニティの場所として残っていたので、コミュニティの場所としてお風呂に変わる場所が必要。昔、隣保館があったときは習い事や調理室があっていろんな人が気軽に参加していたが、今はそういうものもなくなってしまったので、気軽に来られる場所が必要。

・ 広い広場が欲しい。その広場の一角に集会所があったらいい。

・ 子ども食堂や、お年寄りの人に向けた食堂も必要。その中でも地域の人が運営に関わって、地域の人がずっと一緒に関わっていけるような形が望ましい。

・ コミュニティを維持するためには人が住んでいることが重要だと思うので、市営住宅の新棟だけではなく、その他にもファミリーが住めるような住居エリアが必要ではないか。公共の施設だけではなくそういうものもあったら、コミュニティが繋がっていくのではないか。

・ 子育て世代が入ってきていただくことも大事だが、たとえば子育て世帯のマンションができたときに地域内で新たな差別が生まれたりしないような仕組みづくりが必要。

・ この地域の人、この地域じゃない人のような区別をして、この地域の人とこの地域じゃない人の間に溝が生まれてしまわないように気をつけながらコミュニティを考えていく必要があるのではないか。

・ 長くまちに住む若者世帯を増やしていくことも必要だが、現状は地域への愛着が少ない若者世帯が多い。かもがわデルタフェスティバルにも養正学区の人たちは多く参加されていたが、市営住宅の人が果たしてどれだけ参加したか。そういう人たちが外に出るきっかけになるようなイベントだったのか。

・ この地域にある年中行事を復活させてそれを担えるような組織を作ったり、この町内にある聞光寺と獨證寺の年中法要に参加をしたりすることもコミュニティの一つのきっかけになるのではないか。この地域の南側にある光福寺では無形文化遺産にも登録されている六斎念仏に古くから取り組まれているが、そういったことの活性化や、六斎念仏も今、担い手不足でなかなかできないということもあるので、そういったところにも繋げたらどうか。

・ 人と人とが出会う接点がコミュニティにはすごく必要なので、たとえば新しい棟が建って新しい人たちが入ってきても、その人たちと以前から住む人たちが出会えるような場がないとコミュニティは豊かになっていかない。お寺の年中行事なども古くから住む人と新しい人の接点になるし、カフェや公園、コミュニティスペースや、できるかは分からないが、たとえば新しい保育所と高齢者向けの施設セットになっていて保育所の子どもたちと地域の高齢者が日常的に出会えるような仕掛けになっているような、人と人とを繋ぐような仕掛けがまちに設計されているといいのではないか。


景観・防災・都市計画

・ 地域の歴史などの古いものを残していく。夜学校についての碑の場所が今散逸してしまっているので、その碑を元あった学校の場所に戻して、そこに情報を集めて、さらにたとえば集合住宅の1階などにそういう歴史をまとめた施設があればいいのではないか。

・ 椋の木やお地蔵さんは残していきたい。全体的に緑があるほうが良い。

・ 警察署や小学校などの施設がこの地域の反対側に向けて建てられていて、この場所が全部の裏側という感じがするのと、高野川のすぐそばなのに水辺感がないので、今回の計画にはないが、警察署なども今後もし建て替えるのであれば、そういった施設を川や駅などいろんな方向に向けたデザインにすれば、この地域全体も建物の高さが低くなるので少し見晴らしが良くなって、川まで繋がったようなイメージになっていいのではないか。防犯的な観点からも、たとえば小学校も裏側を向いていないでこの地域からも見晴らしが良かったら、何かあったときに駆けつけやすいのではないか。知らない人も入ってきにくいのではないか。

・ まちにゴミが落ちていないようにするとか、街灯の灯りで夜もあまり暗くないようにすることも防犯につながる。

・ 昭和40年代にこの改良住宅が建つ前の歴史も踏まえて、まちの新しいデザインに活かせないか。また、モザイクやそのテイストを残せないか。

・ かつてこの地域を流れていた太田川という川が今は暗渠で地下を流れているが、そのような、高野川や鴨川のような大きな川ではない小川がまちの中を通っていると、たとえばそこに燈籠を流したりとか、地域の人がいろいろできて、他の地区とも繋がっているという実感もわくので、太田川再生計画を勝手に考えている。

・ 地下水を汲み上げて、人口の川を広場の中に作る。それは子供の憩いの場でもあるし、地下水の水を汲み上げれば非常時、災害時に飲料水にもできるだろうし、それを流すことによって、その流れを利用して小さな水力発電設備をもし作ることができるならば、それもインフラが途絶えたときに少々の力にはなるのではないか。

・ 防災について。避難所が普段から活用できた方がいい。小学校の体育館は普段は利用できないので、平時から利用できて、備蓄ができる場所の確保や、まちの人が避難できる環境が本当にあるのかを考えることが必要。

・ 防災の面について。養正学区の避難所は養正小学校の体育館だけしかないが、京都市が本気で、十分な設備の避難所を用意しようとしているとは到底思えない。各戸で耐震を進めて、なるべく避難所に来る人を減らそうという方向で災害対策が打たれていると思う。そうであったとしても、焼け出されて住めなくなったというようなことは出てくるので、そのときに体育館のワンフロアでというのは今の時代には合わなくなってきていると思う。各家族ごとに屋外の広場みたいなところに建てることができれば、プライバシーの確保にもなるし、大きな建物を作る必要もないし、災害時すぐはそういうテントで対応できるが、それが終わって簡易の避難住宅を建てようとしても建てる場所がない。市街地ではそういう余った土地はほとんどないから、何でも使えるような広場があればそれは有効な方法なのではないか。そういうことも踏まえて、京都市への提言としてはこの土地を第三者に売ったり貸したりして、ここから利益を上げるということは考えてくれるなということをきちっと訴えて約束をさせないといけない。

・ 京都市でも廃校になった小学校などのいろんな活用の話が出たりするが、このエリアに関してはそういうことでお金に変えようとすることは考えないでくれということをきちっと主張したい。

・ 更新棟について。この地域のライフスタイルからするとお風呂が狭かったり、選べるプランも3種類しかないので、とりあえずまずは住めるとしても、このエリアで住み続けるということを考えると、今後ライフスタイルが変わっていったときに合わなくなって、また空き部屋が出てくることが想定される。そう考えると、今後もう少し間取りを変えられるようになっているとか、リノベーションしやすくなっているというような、更新棟が住み続けられるようにということについても、できた後でも考えていく必要性があるのではないか。

・ 基本的にこの養正のエリアは都市計画的な視点で全然計画はされていないように思う。もともと住んでいる人がいて、その人に入ってもらうために住宅棟を建てていった歴史があるので、全くのサラから描いた都市計画にはなるはずがない。今の住宅棟を取り壊して南と北に集約棟が分かれるが、そうすると今住んでいる人がスムーズに一回で引っ越しができるので、そのような視点で住宅棟が設計されているように思える。それは仕方がないと理解しているが、そこで北側の住宅棟のエリアと南側の住宅棟のエリアの間にできてしまう大きな活用予定エリアには、住宅棟と住宅棟の繋がりを考えてどういうものを呼び込んでいくかという視点が絶対必要。何でもいいというのではなく、住宅棟が離れた場所にある中で、それが有効的に繋がれるような形の活用予定エリアであってほしい。そのためには銭湯や広場というのもある。

・ 今いろいろと提案されているものを、こういうふうになるんだという地域の構想計画の具体的なイメージとしてみんなで共有できるようにするプロセスが必要。


賑わい・若者

・ 公園などのフリースペースや、カフェ、喫茶店、また歩道などの公共的なものや、学生寮などの住む場所もまちづくりに関わってくる。

・ 公園があるような、若い世代が住む住宅が建つということも、人口が増えるという意味ですごく大事。

・ たとえばおしゃれなカフェなどがあると若い人は来たがるので、行きたくなるような、勉強ができたり長居したくなるような、若者が入りやすいカフェがあったらそういう人が集まる。

・ スポーツできる場所や若い人向けの施設も必要。左京区にはない青少年活動センターなどがあってもいいのではないか。

・ 文化や多国籍など、ソフトの面でのコミュニティの形成もこれからの課題になっていきそう。

・ 文化的な面で、芸術家の人もたくさん住んでいるまちだから、そういう人たちがまちづくりに関わって、何か面白いことをやっていってそれがまちの魅力になっていくような仕掛けや、学生さんもたくさん住んでいるので、そういう人たちが地域づくりに関わったり、起業をしたり、仕事を生み出したりして、ここに学生時代だけ住んで卒業したら出て行くのではなく、ここに住みながら次の仕事を生んでいったり、まちの魅力を育てていくようなことに繋がるようなことがあれば、ここに住みたいと思う人たちが増えてくるのではないか。

・ ここは外国籍の方もたくさん住む、多様性のあるまちで、多様性があるまちは世界の事例を見ても活力のあるまちと言われている。たとえばベンチャー企業がすごく出てきたりして、まちに活気をもたらすので、多様性を受け入れるようなまちは創造性が高いという研究がされている。だから、学生さんがいて、外国の方がいて、文化もあるこのまちは、あとはそれを繋げる何かがあればきっと何かが起きてくるのではないか。たとえばカフェや公園、コミュニティスペースなど、人が集まっていろんなことを話したりする場所があると、そういう人たちが繋がって何か違うことを起こしてくれる。そんなことが起こるまちになったら、魅力的で人が住みたいなと思うのではないか。

・ 地域のイメージを向上するというところで、フランスを誘致する。以前、三条と四条の間にフランスのポンテザール橋(歩行者用の橋)を架けるという話があったが、それをこの地域の旧6棟の前あたりに架けて、さらにフランスの文化、アートインレジデンス、芸術村を作ってアーティストや劇場を集めるといった、フランスでよくある取り組みをする。地域内の五差路のところに左京区の玄関口として凱旋門を建てる。

・ フランス橋の発想は突拍子もないことと思われるかもしれないが、50年先、60年先を考えて、今のこの市営住宅も50年前はそれが最先端だったのが今の状況になっているので、それぐらい先のことを考えて想像を膨らませて、まちづくりについて考えることが必要ではないかと思い、考えた。

・ たとえばフランス橋を架けたとして、橋からそのまま地下で線路を超えて、橋を渡ってきたらそのまま、気がついたら養正のまちの真ん中に到達している、あるいは出町柳駅の地下道をもっと拡げてこの養正の真ん中まで到達するような形になったら、外の地域から下鴨神社を目指したり、知恩寺の手づくり市や洛北阪急スクエアの方に行こうと思っている人もそのまま地下でここのまちの真ん中あたりまで来てもらえるのではないか。勝手に下鴨参道スクエアと名乗れば下鴨神社に行く人が寄ってくれるのではないか。

・ 左京区の玄関口として、下鴨神社に行く人がこちらへ寄ってくれるように、立誠小学校やマンガミュージアムのような芝生の広場が欲しい。今より建物も低くなるので、今は希望の広場から見上げても空が閉ざされているような感じがするが、もっと青空が開けたところでゴロっとできたらいい。そこにはたとえばおしゃれなコーヒー屋さんがあったり、雑貨屋や文化的なお店が多い左京区の文化を発信する場所になって、出町柳駅から下鴨神社に行こうと思って地域外から来た人がそこで左京区の文化に触れてもらうような場所になったらいい。スイーツや街中の多国籍図書館などもあって、この養正の地域が一乗寺や出町の桝形商店街などのカルチャーエリアになりつつある地域の接点になって一大カルチャーエリアになったらいい。

・ 五条にある「つくるビル」のような、「つくるストリート」「つくる広場」といった感じで、雑貨とかを作っている人がそれを販売できる場所や、左京区は大原のほうなどでオーガニックのものを作っている方も多いので、そういったものをこの場所に集めて販売したり、あとアートの体験施設などもいいのではないか。

・ たとえば月1回とか、毎週末でもいいと思うが、岡崎公園などで開催しているマルシェや、糺の森でやっている左京ワンダーマーケットや古本市などをここで開催したり、たとえばマーケットやおしゃれなカフェがあるその横などに昔からのこの地域の文化を伝える施設もあるといいのではないか。今でも部落だった場所に昔からの文化を伝える施設はあるが、そういうところはそこに興味がある人しか行かない。そうではなくて、みんなが遊びに来る場所の横にそういう施設があることによって、このまちのことに全然興味がなかった人もふらっと入って、ここがこういう場所だったのは知らなかったという感じで知ってもらえるような場所もあればいい。

・ お風呂について。若い人も来て、地元の人もあわせて一緒に賑わいをもたらせるという意味では、今の全く代わりのお風呂よりかは、スーパー銭湯みたいなものがいいのではないか。京都市の北東部側には、左京区だけでなく北区、上京、東山にもスーパー銭湯が1件もないので、そういう意味でも、外から来ることができて、地元の人は無料とかちょっと割引で入れる。そのような地元の人もいるし、外から来た人も入れるスーパー銭湯みたいなものもあったらいいのではないか。

・ (この地域に)蚊が多いので、蚊を減らしたいなという話から、逆転の発想で蚊の文化について発信してみてはどうかという話も出た。


江藤さんより

今日はたっぷりと皆さんにお話しいただいて、ありがとうございました。

次回までがワークショップという形で、皆さんとまたお話できればと思っております。次回は1月28日の午後2時から4時半か5時ぐらいまでと考えております。話し合いたいのは、より具体的になりますけれども、来年度から活用予定が考えられているまちの玄関ゾーンのところについて、より具体的にもっとこうしてほしいとか、これは残してほしいという話も含めてできればなと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

そうしましたら本日のワークショップは終わりにしたいと思います。


浅井会長より終わりの挨拶

なかなかまとめるのが大変な状況になりつつあるんですけども、あまり一本にまとめようとは思っていないので、いろんな意見が出るのは当然ですし、みんなの思いが強いということの証でもあると思います。

これがどのような結論になるかというのは、次回で一応の区切りではあるけども、これはずっと続いていくものだと思っております。そういう意味でも、来年度に向けて、一応次回でひと区切りなんですけども、まちづくりとしてはずっと続いていくべきものだと思っておりますので、皆さんのお力添えをよろしくお願いします。今日はありがとうございました。


編集・文章構成:南 知明


かもがわデルタフェスティバル実行委員会 参加団体

(50音順)
京都学生演劇祭実行委員会
京都TeraCoya
左京西部いきいき市民活動センター(指定管理者:特定非営利活動法人劇研)
人権連
田中神輿会
特定非営利活動法人YTまちづくりの会
部落解放同盟田中支部
養正学区各種団体連絡協議会
養正学区社会福祉協議会
養正たすけあいの会

<オブザーバー>
鈴木暁子(京都地域未来創造センター)、吉田泰基(京都市まちづくりアドバイザー左京区担当)、京都市住宅室すまいまちづくり課



未来のまちづくりミーティング今後の予定

第九回  2023年1月28日(土)14時から

会場(各回)
左京西部いきいき市民活動センター 高齢者ふれあいサロン(養正保育所向かい)

テーマ・内容
団地再生によって生まれる跡地の活用や、地域のまちづくりについて意見交換します。
この3回はワークショップ形式で様々な意見を出し合います。

※この3回は話し合いが積み上がるように進行します。続けて参加いただくことをお勧めします。
※参加が無理な方は概略をWEBに公開しますので、欠席された回をご覧いただくと経過がわかって参加しやすくなります。


第九回 2023年1月開催 内容「「まちの玄関ゾーン」とされる跡地の活用について語る」
2023年2月〜3月 「跡地活用に向けて地域からの意見書(仮)」作成予定

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