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diary2

それから麻美は
溜め込んでいた感情と共に言葉を発した...


av出されていたことも
他にはどんなタイトルだとか
いくら稼いだんだとか
ママのこともほとんど知っていて
av親子とか言われた
録画されちゃって投稿したら
どうなるかなぁとか
いろいろいわれながら
従うしかしかなかった
麻美とママのDVDとかちゃんと持っていた
相手は五人だった
その中に女性も別に二人いた...
女の人にけなされ
女の人に変態扱いにされ
女の人に遊ばれた...

本当に嫌だった

友達にアドレス聞いたと言った
それで麻美の携帯に直ぐに録画とかおくられて来た
ママの写メも録画もいっぱい持ってた
結局は元カレが恨んでいたからというのが
わかった…
麻美を玩具にするからとか
セフレとか
言われたけど
ママのことババァは若い男で遊んでやるからとか
若い男に遊ばれたいんだろとか
あいつらより気持ちよくさせてやるから
麻美のババァもとか

ママもされちゃうと思うと従うしかなかった

だけど女性も嫌だった

あんた
女に感じさせられてんだよ
馬鹿じゃん!とか
あんたの親も同じになるんだろうね
若い男にババァが 感じまくるんだよ
どうせって

馬鹿親子って

二人でav出て金稼いで良い身分だね
とか

稼いでる訳ないでしょ!って

それはあいつらの絡みの会社が儲けただけ...


そこまで一気に話すとそこからはずっと嗚咽していた...

以前より麻美の過去の話は聞いてはいた...
その時はもう大丈夫だから
しっかり忘れさせてほしい...
とだけ言って抱きついて来たのを今でも覚えている...
一緒に乗り越えていこうと思った瞬間だった...

だが今回はその時より感情が不安定だ
一旦ドリンクを飲ませて落ち着かせてる間に
母親の奈美さんと連絡を入れて
タクシーを捕まえて埼玉の麻美の家ヘ...
その間にある程度奈美さんにはメールで麻美の状況を把握してもらう必要があったのと
とても今の麻美を電車に乗せるには無理があった。

そこで麻美の家で緊急家族会議を開くことになり
私も参加した。
「知り合いの弁護士さんに話すようにしようか?」
奈美さんの提案に麻美はキッパリと
「だけど公になっても困るし二度と関わっていたくないから...」
麻美は話さないでと頼んで奈美さんを説得させた。
結論としては
当面に間私が送り迎えしどうしても無理な時は奈美さんと交代すると言うことに落ち着いた。
ただこの騒動は出張中のカズさん(奈美さんの旦那)には心配かけたく無いとの麻美の希望で伏せる事にした。
とはいえおそらく奈美さんからカズさんには報告はいくとは思うがそこは会えて家族間の話なのでそこまで関与はできない...
次の日は私が送り迎えしたが

今朝はママが会社まで一緒に通勤してくれて
もう会社ついてます
とのメールが麻美から送信されてきた。

事件から2週間経った帰りの電車内で麻美が話始めた
「昨日ねLINEで今回の件...
友達にもちょっと話した
アドレス教えた友達には
あやまられたけど仲良くしてるから大丈夫だけど
ママにも言われたけど
今のところはもう大丈夫
だって流星さんが横にいてくれるし!」

それから約一か月
アドレスを変更した結果か
元彼からの接触も無く
一旦送り迎えは終えることになった最終日。最寄り駅を降り麻美の家まで歩いている時、不意に麻美がいつのの帰り道とは違う方向に歩き出した。
「今日で毎日送り迎えしてもらうの最後か...」
「寂しい?」
「そりゃね。毎日送り迎えしてもらえて一緒にいれるんだもの、それに今の家ももうすぐ引っ越しだしね..」
今回の件があって以前より引っ越しの計画が前倒しになり新しい家に引っ越すことになるらしい。
「今の家良い思い出いっぱいあるけど
不意にアイツらの事思い出すの...でもね最近はだいぶ減って流星さんとの事思い出してるんだ」
まー確かに色々しましたからね...家の中でも...
麻美が不意に言葉に出した...
「でもね...本音は
いつかまだまだ分からないけど
いつか身体に染み込まされる時が来るのかな?って思ってるの...ママやパパには言えないけど複雑…だけど流星さんに
過去のママと麻美を見られて
興奮されたとしたら
それは複雑だけど
女として見られてるってことだしママと麻美のことを理解して
馬鹿にしない人だから
信用して寄り添ってるから

だから
この先 嫌いになりそうだったエッチを
性をうけつけなくなるよりも
普通の女性のようにエッチを好きとはいわなくても
気持ちの興奮する普通の性欲になるように
付き合いをしてもらえたらと思ってるよ
ちゃんと責任取ってね流星さん♫それと本音の本音はママも癒してあげて欲しいの...ママは気持ちが物凄く強い人だけどあいつらの一件で
ママのエッチは分からないけど(本当のところ)覚えさせられたのか元々そうだったのか
パパともエッチないみたいだし
分からないけどね...ママは今回の一件以来
麻美に物凄く気を使うように見えて仕方ないの..ママを先に癒してもらえたらって
早くママには遠慮のない元の強く優しいママに戻ってほしいからトラウマは麻美よりママのがあるのがわかるから...」

私はその時、麻美の言葉に頷くだけだったが
同じ様な言葉を
先日奈美さんから聞いた...
考え方が似すぎいうか同じ様に思っているところはそっくりだと改めて思った瞬間だった....
改めてこの子にして挙げれる事は出来る限りしていこうと決めた日であった。
ただその頃になると
丁度、世界中に
コロナは蔓延し出した...


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