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diary3

麻美家の引っ越しの手伝いも終わり
引っ越した荷物もやっと整理できて2週間が過ぎ
ようやく新しい家になれたと思われる土曜日の朝
2階から起きてくると麻美が新しいキッチンに立って朝食の準備をしていた。
「流星さん珈琲入れるけどブラックにする?」
「全部入れで」
「オッケー」
ちなみに「全部入れ」とは麻美家の隠語では無く
嵐田家の珈琲造語である。
砂糖1杯もしくは1個
牛乳(ミルクでは無く)を珈琲7に対し牛乳3入れた状態の事を指す。
キッチンのテーブルには「ラピュタパン」が既に用意してあり、トロットロの半熟卵がのったトーストをおいしそうにほおばる姿を麻美はニコニコしている。
「そういえば奈美さんは?もう出かけたの?」
「うん始発で会社向かったからそろそろ着くと思うよ」
「ちょっと無理しすぎてない?」
「そうなんだママって頼まれると断れない人だから...」
麻美だってそうだろって言いそうになるのを堪えたさすが親娘だと思った。
一昨日だって遅くまでだったし
昨日も終電で帰って来てたはずだ
流石に動きすぎな気がする。
その心配は現実になった...

週明けの月曜日
麻美からのメールで奈美さんが熱出してダウンとのメールが送信されて来た。

ママ今回は本気でダウンです⤵️
毎回頑張りすぎだから
少しここは休むようにパパとも話して暫くは麻美が家のことやりまーす
今までの疲れがいっぺんにでたんだと思う
本当にコロナかと思って今 近くのクリニックで検査してもらって
帰ったら家事やりながらママの看病します。

そんな事もありしばらく麻美と会えない日が続き
世間では
マスクが高値で売買されたり
ワクチン接種2度目推奨
抗原キット品薄など
私はまだ一回もワクチン接種して無いだけどなど思っている中なんだか面倒な世の中になって来た。
約1週間で奈美さんの身体もほぼ回復して
麻美と暑い夏を過ごすはずが
今度は私の方は青森の六ヶ所村に出張で
中々麻美に会えない日々が続いていた。
更に現場ではコロナクラスターが発生していた。
偶然私はエリア外で仕事していたので被害には合わなかったのだが
その日の現場感染者数と国営ニュースの感染者発表人数が全く一緒なのにも関わらず閉鎖にならない...
他の現場や施設だったら完全に封鎖している数なのだが...
大人ってずるいなー
コロナも変異株が出て来たり
流石に県またぎをするのは控えるべきと判断し
未だ先が見えない状況から帰省を取りやめる事にした。会えない状況下で麻美との毎日のメールが私の心の癒しになっていた。

近況報告でーす
明日、明後日は お盆で大雨だと思うけど
親戚の玄関まで(コロナなので)とお墓参りと
行ってきます

今日はおっかなびっくりだけど
ご挨拶の品物の買い物を三越にいきます
気をつけて行ってきます

お盆休みかな
コロナすごいから気をつけようね
本気で!

来年には
海とか行こうね!

そんな中で
私自身全然予約が取れない日々が続いていたが、なんとか2回目のワクチン接種を前日に控えた日、
職場の事務の子が面白い情報を提供して来た。
なんでもマック食べると副作用軽いって説があるらしく実際その事務の子も食べて軽かったらしい
なんだその眉唾都市伝説な話は...
と思ったがモノは試し
食べてみたが...
実際軽かった...
でお彼岸も近いんで本家に顔出した時に姉の坪井美保(旧姓嵐田美保)にその話したら
「マジか?最近「白ダブチ」にハマってたんで、セットのポテトもよく食ってたぞ」
との事
実際に一回目より軽かったらしい
「2回目の帰り…
発熱したらしばらく食えないかも…と、白ダブチのセット買いに走ったもん(笑)」
おいおい流石に自分含めて身近に3人も症状軽いと検証したくなってくるもんだ。
その後もあくまで眉唾都市伝説な話ではあるがと前置きをして色々な場所でその話をした結果
3回目のワクチン接種もしくは4回目も打つ打たないの話が出てくる頃には2桁を超えて軽かったとの報告があったがそれはまた別の話。


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