アジアの究極のコブシを求めて 前編

20年以上前、ワールドミュージックのブームがあった。
どこのCDショップにも「ワールドミュージックコーナー」みたいのがあったりしました。
私はもっとディープな物が聴きたかったので、
通販を主に利用していました。
とはいえ、この頃はまだインターネットなど無かったので、
郵便による通販です。

個人商店みたいな所が、アジアのCDを沢山仕入れていて、
一度そこで購入すると、
商品と一緒に、在庫CDのリストが送られてきます。

そして、その中から面白そうな物を選んで注文すると、
そのCDと一緒に、
また最新の在庫リストが送られてきます。

そしてまた、面白そうなCDを選び……
という繰り返しでした。

そんな感じで、アジアのCD を沢山買っていたのですが、
自分なりに、ひとつのテーマがありました。
それは、「究極のコブシを求めて」
というものです。

私は、演歌はあまり聴かないですが、
コブシって良いですよね。
もしくは、民謡などに見られるコブシ。

遊佐未森の歌なんかは、民謡の歌い方にルーツがあるし、
宇多田ヒカルのちりめんビブラートも、
コブシの要素があると思います。

そのコブシとエスニックなサウンドの融合、
すごく面白そうだと思いませんか?

アジアの音楽を聴きながら、
究極のコブシを求めて、
どんどん脳内旅行をして行こうという趣旨です。

韓国から始まり、
どんどん西へと、
CDを買い集めていきました。
各国でのコブシの状況は以下の通りです。
(あくまでも私個人の見解ですので、誤っている部分も多々あると思います。)

まず、韓国。
韓国の音楽は、日本やアメリカの音楽の影響を受け過ぎてしまっており、
コブシという面ではあまり面白味が無かった。
(後に、韓国がK-POPという独自の音楽分野で世界を席巻するのは、ご存知の通り)

続いて、
中国。

中国は、よくわかりませんでした。
古典的な音楽は、古典的音楽で有り、
ポップス的な物も一応有る
という感じ。
あまりピンと来ませんでした。

旅は、どんどん西へ向かいます。
次は、タイ。
(つづく)



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