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ドイツブンデスリーガ 序盤戦おさらい

 こんにちは、神結です。

 海外サッカーリーグが始まり、早くも1ヶ月ちょいが経過しました。私はブンデスリーガが好きなので、主にレヴァークーゼンを中心に週末に注目試合だったり、そうじゃなかったりする試合をぼーっと観ています。

 ドイツサッカーと言えば先日の国際試合で日本代表にボコボコにされてフリック監督が解任。前バイエルン監督で、ホッヘンハイム-ライプツィヒで結果を残してきた若きナーゲルマンに白羽の矢が立ちました。とりあえず1回ノイアー・ミュラーと一緒にスキーにでも行っておきませんか?

 さて、そんな過渡期のドイツサッカーではありますが、国内リーグの方はかなり面白いです、いまのところ。

 確かにバイエルン一強と言えるような状況が長く続いており、バイエルン以外の優勝を遡ろうとするとあの香川真司が無双していた頃のドルトムントまで遡ることになるんですが、今シーズンに関してはバイエルンと戦えるだけのチームが出てきている印象です、いまのところ。

 昨シーズンもドルトムントがあと一歩……というか、本当に1回は優勝カップに手を添えた筈なんですが、最後に手が滑ってしまいました。

 まぁバイエルンの強さは全体的な選手層の厚さにあるので序盤戦だけでどうこう談ずることは出来ないんですが、せっかくいまのところ楽しいので、今回はレヴァークーゼンを中心に序盤戦の感想をダラダラと纏めておきます。

 なおこれは先に明記しておきますが、私は特別なライセンスが持ってる訳でも無く、単なるいちサッカーファンなので見解には相違がある思いますので、その点はよろしくお願いします。

各チーム 序盤戦 雑感

レヴァークーゼン

 序盤から好調を維持し、現在5勝1分で首位にいます。

 監督はあのシャビ・アロンソ。現役時代は強豪チームを渡り歩いて数々の栄冠を手にしていますが、個人的にはなんやかんやで02-03シーズンのソシエダのインパクトが今でも強いですね。

元々あの感じのイケメンなので、当然のようにナイスミドルになっています。

 さて、既に来季以降のビッグクラブの監督就任も噂されているシャビ・アロンソですが、彼が作り上げているチームは速さと巧さに強度まで兼ね備えたようなチームとなっています。

 特に開幕戦であったライプツィヒ戦の前半は出色の出来で、ほぼワンサイドゲームで、完全に支配していました。

 ここまで全試合複数得点をしているように、攻撃陣が好調。その中心にいるのが、日本戦でもトップ下で先発した若き天才ヴィルツ。ハフェルツがいなくなって傷心だったレヴァークーゼンファンの心を一瞬で埋めてくれました。

 またこちらも期待の逸材であるフリンポンですが、アニメのヒロインのような髪型からは信じられない程のスピードで右サイドを爆走しております。

 新エースとして加入したボニフェイスが序盤から得点を量産しており、同じく新加入組のグリマルドホフマン、更にプレミア勢にはお馴染みのジャカが既にチームに馴染んでおり、それぞれ結果を残しています。グリマルドのFK、千賀のフォークみたいな落ち方するんだよな。

 守備陣も神様フラデツキーがバイエルン戦でも軽く3点くらいは止めており、先週のマインツ戦でも好セーブを見せています。

 ヨナサン・ターとタプソバには強さがあり、特にタプソバは持ち運びや足元といった技術にも優れている印象を受けます。

 現在首位ですが、ライバルとの2戦を既に消化してこの順位いるのはかなりポジティブに捉えていいと思います。

 一方でここまでの試合はほぼ固定メンバーで戦っており、どうしてもバイエルンとの選手層は感じるところ。「魅力的なサッカー」からの「冬の王者」という言葉には飽き飽きしているところなので、エースパトリック・シックの復帰や冬の補強、現有戦力の底上げを何処まで出来るかが鍵となるかと思います。

 あとなんかセットプレーの守備は観てて毎回ヒヤヒヤするので、そこはなんとかして欲しいです。

注目選手:フロリアン・ヴィルツ

 レヴァークーゼンのみならず、ムシアラと共にドイツサッカーの未来そのものを背負う可能性を秘めた逸材。

 開幕戦のスーパーゴールの他、バイエルン戦でも独創的なパスの数々で劣勢状況から何度かチャンスを演出。自ら作り出した決定機はポストに嫌われましたが、その実力を十二分に発揮したと言えるでしょう。

 トップを務めるボニフェイスとの連携もまずまず。ホフマンやジャカといった頼れるおじさんたちが横にいるのも心強いですね。

バイエルン

 レヴァンドフスキが抜けた昨シーズン、不安定とは言わないもの圧倒的な戦いをすることは出来ず、バイエルンお馴染みの強すぎるロッカールームやナーゲルマンの恋人がどうこうなど揉め事は色々ありましたが、トゥヘルが途中就任してちゃっかり優勝。当のバイエルンファンも「いや、今年も優勝するんかい」と思ったかもしれません。

 そしてそんなギリギリの優勝にバイエルンが満足する筈などなく、今シーズンは最大の懸案事項であったCFにあのハリー・ケインを獲得。プレミアの皆様はバイエルンになら何売ってもいいと思ってるので困ります。

 そんなハリー・ケインは開幕から流石の活躍を見せており、ゴールだけでなく既に3アシストと相変わらずのクオリティです。
 またサネも右サイドで無双しており、攻撃陣のスーパースターたちがキッチリ共存出来ているなぁ、と感じています。

 ここまではライプツィヒとレヴァークーゼンと引き分けた以外はキッチリ勝っており、ここまで4勝2分。ボルシアMGはちょっと危なかったですけど、ちゃんと逆転するのは流石。

 ライプツィヒ戦はアウェイで0-2と劣勢に立たされましたが、ケインのPKとサネのカウンターで同点に追い付いており、アディショナルタイムの大ピンチもウルライヒがノイアーばりの飛び出しを見せてピンチを阻止。勝ち点1を得ることに成功しています。

 レヴァークーゼンの項目でも触れましたがバイエルンの最も優れている天は圧倒的な選手層でしょう。なんか疲れてきた頃にベンチからミュラーやテルが出てきます。ヤバいです。

 あと個人的に好きな動画貼っておきます。

 注目選手:マティス・テル

 まだ18歳ですって。既に3ゴール1アシスト。しかもこれが全部途中出場なのですから恐ろしい。

 途中出場は今後も続くでしょうが、そう遠くない未来にムシアラと並んで大活躍するのでしょう。


ドルトムント

 悲願の優勝まであと一歩まで来たところで、最後の最後に優勝を逃してしまった昨シーズンのドルトムント。中心選手だったベリンガムがレアル・マドリードに移籍しましたが、デカい強いでお馴染みフュルクルクさんらが加入しています。補強自体はそれなりに積極的だった印象です。

 しかしあの厄災のようなCL抽選が、全ての始まりだったのでしょうか。

 リーグ序盤戦はお世辞にも良かったとは言い難い出来で、開幕戦から苦戦が続きました。特に第3節では昇格組のハイデンハイムにホームで2-0から追い付かれて引き分け。この試合を最後にズーレさんの霊圧が消えたという噂もあります。

 ドルトムントの試合はレヴァークーゼンの次に観ているんですが、フライブルグ戦も前半終了間際に2失点食らって逆転されたときは、ドルトムントの今シーズンは終わってしまったのかと思いました。

 しかしそこからフンメルス、ロイスといったレジェンドたちの活躍もあって逆転勝利を収めると、チームとしての流れも変わったのでしょう。

 ヴォルフスブルク戦も前半は割とノーインパクトでしたが後半はゲームを支配し、ロイスのゴールで勝利。フュルクルク先輩も段々馴染んできたようで、攻撃の形も良くなっているような印象を受けます。

 結局、色々ありつつも4勝2分でなんやかんやで負けなしを維持しています。ドルトムントはこのあと直接対決を多く控えており、そこで勝ち点を積み上げることが出来れば、自ずと優勝戦線に加わってくるでしょう。

 注目選手:ロイス

 34歳ながらクオリティでチームを支えています。出場時間は少ないものの、4試合で3ゴールを記録しています。

 個人的にも好きな選手の一人なので、なんとか優勝が観たいものです。

ライプツィヒ


ロゴがちょくちょくアプデすることでもお馴染み

 謎()の冠詞RBを背負うチーム。

 なんか毎年毎年中心選手が移籍しており、今年もエンクンクソボスライ、そしてグヴァルディオルが全員プレミアへ行きました。

 出て行ったメンバーがメンバーなだけにガタガタになってもおかしくなさそうなんですが、このチームは人材が畑から出てくるんですかね。今年も当たり前に強さを維持しています。

 開幕戦こそレヴァークーゼンに敗れはしましたが、この試合も前半はキッチリやられたものの、後半はちゃんと持ち直して押し返す展開になっていました。
 そして2節以降はちゃんと連勝を重ね、バイエルンをあと一歩の所まで追い詰めました。思えば今シーズン好調なシュトゥットガルトを、5-1で粉砕してるんですよね。

注目選手:シャビ・シモンズ

 ライプツィヒの試合はそんなに観ていないんですが、この選手がいいという話は耳に入っています。

 まだ20歳の選手ですが、ここまで3ゴール4アシスト。PSGからのレンタルですが、既に来季の契約をどうするかで話題になっていますね。

 それにしてもゴールパターン多彩過ぎんか?


その他

 ここまで好調なのがシュトゥットガルトで、現在2位です。得点ランキングのトップのギラシが、既に二桁10ゴールを決めています。

 開幕からの3戦で5-0、1-5、5-0と躁鬱みたいな試合をしていますが、これから増えていく上位陣との対戦で何処まで食らいつけるかといったところでしょうか。

 フライブルクやウニオン・ベルリンといった昨年躍進してきたチームは、今季はややスタートダッシュに失敗。最終的にはカップ戦を争う位置には来そうですが、どうなんですかね。

 堂安もなんか親知らずの治療かなんかで調子落としていたみたいですけど、ここ2~3試合くらいはちゃんとクオリティを見せているので、初ゴールもそろそろ生まれることでしょう。

冬に向けて

 リーグ戦は全体の1/6くらいが終了しました。

 ドイツは冬の間、クリスマス前後で一ヶ月ほどリーグ戦を休止するので、他のリーグとちょっと足並みがズレます。

 そのため12月くらいになるとちょっと日程が過密になります。冬に向けてどうやって戦力を蓄え、増やしていくのか。各チームの采配にも注目です。

 なおブンデスリーガはスカパーで観られますが、スマホでもPCでも視聴可能で、月1000円くらいなので興味のある方は是非。

 それではまた中断前にくらいにお会いしましょう。


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