ヤヤ・バラードデッキの道のり【0】
マジックへの帰還
もう、20年以上も昔、マジック・ザ・ギャザリングに出会った
当時は大学1回生で金もなく、カードをショーケースから買うようなことは想像もできず、何もわからないままに細々とパックを剥き、ショップのごみ箱に提供されていたコモンとアンコモンをかき集めてデッキを作った
当時はテンペストからウルザにかけてのブロックだったかと思う
お気に入りはファイレクシアの巨像
1ターン目暗黒の儀式から隠された恐怖をプレイして巨像を捨て、2ターン目に死体発掘で引っ張ってくるデッキだけが武器だった
何とか通電式キーを4枚そろえた直後に禁止カードになって愕然としたのを覚えている
時は流れ、大学を辞めて地元を離れ、何とか社会人という枠に転がり込んだ後もやっぱり金はなく、当時は友人も限られていてカードゲームのことなんかすっかり忘れていた
そんな中、ひょんなことから同僚がカードゲーム仲間を集めてサークルのような活動をやっていることがわかり、以降10年はそのカードゲームにどっぷりとハマった
社会人としての収入はほとんどそれに費やしたし、可処分時間のすべてがそのカードゲームだった
その名を、ガンダムウォーという
2011年秋、そのカードゲームは名前とルールを変え、そしてそれまでに発売されたほとんどのカードをゴミ同然に変えてしまい、僕たちは引退した
それからは、細々と様々なカードゲームに手を付けては止めの繰り返しだった
一番ハマったのはハースストーンで、やはりスマホでいつでも遊べるのは魅力だったし、当時の仲間ともそれなりに盛り上がったが、やがて下火に
MTGAがリリースされた際にももちろん手を付けたが、PCを起動して家でやる、というほどではなかったこともあってアカウントだけが残されていた
そして、現在
カードゲームうさぎというマンガに触発され、やっぱりカードシバキたいなーと考えていたところに、そういえばMTGAあったやん? という気づきが
そうだ、MTGAをやろう
お気に入りのカードを見つけて、デッキを組もう
そう思って、僕はPCの電源を付けたのだ(会社の)
デッキテーマの模索
昔から、デッキビルドが好きだった
いわゆる、「ティミー、ジョニー、スパイク」でいうところのジョニー気質だったのだ
基本的には、お気に入りのカードやテーマをベースにデッキを組むことが好き、というか、それ以外のデッキの組み方をやってこなかった
なので、まずはデッキテーマを探さなければデッキが組めない
現時点のスタンダードフォーマットは
であり、この中から好みのカードかテーマを見つける必要がある
ところで、僕はプレインズウォーカーの中では断トツでヤヤ・バラード推し
次点でリリアナ・ヴェス
まぁ、もうテーマなんて決まっているわけで
とはいえ、10年やってきたカードゲームであるところのガンダムウォーは、僕に黒ビートダウンのプレイング経験だけを痛烈に刻み込んでいて、それ以外の――バーンやウィニー、カウンターを基盤とするコントロールなど――デッキビルドおよびプレイの経験が圧倒的に欠けていた
余談だが、ガンダムウォーでの僕の真の武器はBB2パプテマス・シロッコを中心としたリアニメイトコントロールだった
最後はクリーチャーを並べてシュートするデッキだったので、ビートダウンというには程遠かったわけだが、まぁこの話はいずれ
最推しでデッキを組むには、新しい挑戦が必要であり、それならヴェールのリリアナを中心としてラグドスビートダウンとか組む方が、まだデッキへの理解度も高そう
しかも、ざっと調べた感じでは団結のドミナリアで登場した焦熱の交渉人、ヤヤはなんとなく評価が低い
リリース当初の残滓で作れるカードの枚数は知れている
できればメタゲームに食い込める形でデッキを作りたいというのに、評価の低いカードでいいのか? という疑念はどうしても付きまとった
前にプレイしていた遺産であるところのジェムがなんとか2000残っていたこともあって、シールドをプレイしつつ団結のドミナリアのカードを集めつつ、カードやデッキの情報も少しづつ集め、その間にヤヤを1枚でも引ければ踏ん切りも付こうというところだったが、全く引けず(なんならリリアナも引けなかった)
やっぱり、ラグドスミッドレンジあたりが好みに合うんだろうなーとか、ラグドスサクリファイス楽しそう、とか、とにかく赤黒に心惹かれっぱなしだったり
なんとなく引いた鴉の男がめちゃかっこよかったんでコレでデッキ組むかなーとか考えたりしてもみた
とはいえ、である
少し評価されないくらいのカードの方が、勝った時の喜びがでかいのだ、ということを僕は知っている、ということを僕は知っていた
こいつだ
ヤヤしかない
腹を、決めた
ヤヤがメインから投入されているデッキはメタにはなさそうではあったが、サイドボードに入っているデッキならそれなりにあった
その多くは、メインにチャンドラが入っていて、やっぱみんなチャンドラなんだなーって思ったりしたが、まぁ基盤はある
ありがたくいくつかのリストを頂戴し、これをベースにカードを選ぶ
やっぱ、この時間はとてつもなく楽しい
そして、デッキがとりあえず完成した
こうして、思わずnoteに書き留めるくらいには嬉しかったのだった
これだけでも、復帰してよかった
やっぱり、カードゲーム楽しい(まだ数回しかデッキ回してもないというのに)
ひとまずの完成
ということで、これがこれからの武器、ヤヤ・アグロである
デッキ
4 フェニックスの雛 (DMU) 140
23 山 (HBG) 304
4 火遊び (MID) 154
4 熊野と渇苛斬の対峙 (NEO) 152
4 ラーダの扇動者 (DMU) 141
4 稲妻の一撃 (DMU) 137
4 血に飢えた敵対者 (MID) 129
2 焦熱の交渉人、ヤヤ (DMU) 133
2 怪しげな統治者、スクイー (DMU) 146
2 轟く雷獣 (NEO) 166
1 反逆のるつぼ、霜剣山 (NEO) 276
3 絞殺 (SNC) 125
3 炎恵みの稲妻 (VOW) 158
ヤヤを生かすには、+1で生まれる果敢持ちのケルド人を利用しつつ、-2でボードアドバンテージを取ることになると考える
-8も見るのであれば、ある程度、赤のインスタント/ソーサリー呪文も入れておきたい
つまり、
+1の果敢を生かすためにクリーチャー以外の呪文がそれなりに要る
上記はできればインスタントにしてコンバットトリックとして生かしたい
-2の為にもクリーチャーは多いに越したことはなく、必然的にアグロっぽくなる
-8まで行くのであれば、フェイスに火力をぶち込みたい
といった想いを乗せるのがコンセプト…だった
軽く回してみたのだが、これがまぁ、なんというか
ヤヤまでにゲームが終わる
今のところ、デッキを回しているのはBO1のランク戦:スタンダードであり、そしてTireは最低のブロンズ4(回してる間に3になった)ということもあって、相手もそこまで強くない、というところではあるんだろう
赤のアグロらしく、1ターン目から顔面を殴りつつ、適時相手のクリーチャーを呪文で焼いてたら、3~5ターン目には決着してしまっている
…これ、ヤヤを着地させる意味あるのん?
ということで、とりあえずコレはコレで置いておくとして、ヤヤを使いたいならアグロじゃなくてミッドレンジだったんじゃね、という結論に落ち着いた次第でした
これから
ヤヤを使う理由になるデッキを作る必要がある、というのが大前提になるが、とりあえずカード資産を増やす必要もあるので、これからもこのヤヤ・アグロを回しつつイロイロ考えていきたい
ということで、このnoteを書くことにしたのだった
とりあえず、これからのデッキ構築にあたっての目標としては、先にも触れたように、ヤヤを中心としたデッキの再構築となる
今のままでは、ヤヤは必要ではなく、ただのパーツに過ぎないし、なんならチャンドラの方がより良いといえる
これではヤヤを選んだ意味がない
まずは、ミッドレンジで生かす方向で考えていこうかな、というところだけど、そのタイミングから果敢持ち1/1が出て来たところでなぁ、という気持ちにもなってはいるので、コレはもういっそ生贄要員かもしれない
あと、どうでもいいけどヤヤ使うならやっぱり時の火炎嵐挿したい(どうでもよくない)
と、いうことでこれからデッキが変わるたびに、その変遷を記録する意味を込めてこのnoteを更新していこうと思う次第だ
ヤヤ・バラードさん、今後ともよろしくお願いします
余談
ヤヤを生かそうという想いでMTGAに帰ってきたわけですが、その矢先の出来事だった
アジャニだけは許さない、そう心に誓いました
次回はこちら
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