セクシャリティを自覚した時のこと

こんばんは。

とりあえず自己紹介的なものは書いたし、何から書こうかなと思ったところ、まず私がセクシャリティを自覚した時の話からいった方が分かりやすいなと。いや、わかりにくいかも。
そこを起点にして思考をまとめたいだけです。わかりにくかったらすみません。

セクシャリティってのが人によって全然違うらしいってのは、若き日の私には到底想像できないことでした。
LGBTのように「"誰が誰を"好きになるか」といったセクシャリティが人それぞれであることは知っていましたが、「誰が誰を"好きになるか"」という好きになるかどうかの部分に掛かってくるセクシャリティがあることを私は知りませんでした。

わたしが自覚したのは端的に言えばTwitterのフォロワーさんからの指摘でした。
妊娠が判明してしばらくして、Twitterのマタニティアカウント(通称 マタ垢)を作成し、子が生まれてそのままママアカウント(通称 ママ垢)へと移行したアカウントでのことです。

夫とのセックスが辛い、頻度が多い、どうしてそんなに性欲ばかりなのか等々といった愚痴を頻繁に呟き続けていました。
気軽に性的な話をできる相手、する相手などいないし、性的な話を友人としたいと思ったこともなかったので、吐き出せる場所はそこしかありませんでした。

そのママ垢でフォロワーさんのツイートを見ていると、どうやら女の人でも性欲がある人はいるらしいぞ、ということが判明。
旦那がセックスしてくれない、女としての魅力が云々といった悩みツイートも目につくように。
じわじわとアレレおかしいな〜?と思うことが増えてきます。

夫と私の性欲の差は、主に男女差が原因なのだと思っていたのに。
どうやら違うらしいぞと。
そんなちょっとした違和感を覚えながら、性の愚痴をTwitterに吐き出す日々が続いていました。その時、一連の愚痴を見ていたフォロワーさんが「かみや、もしかしてアセクシャルじゃない?」と運命のリプを送ってきたのです。

その時点でアセクシャルという単語は一応知識としてありました。
しかし、過去の私が知識を得たのが古い情報サイトだったのか何なのか。
『アセクシャルは一切の性欲・恋愛欲がなく、自慰なども決してしない』
という誤った知識だったため、
世間一般の頻度は知らんが自慰はするし、私とは違うっぽいな、と思っていました。

しかし、指摘されたことで改めて調べてみてびっくり。『アセクシャルは"他者への"性欲・恋愛欲がない』というのが正しい知識だったのです。

えっ何それめちゃくちゃ当てはまる…

それはもうストーーーンと腑に落ちました。
(ネットで知識を得る時はひとつのサイトじゃなくていくつかのきちんとしたサイトを見るべきだなと実感した瞬間でもあります。)
フォロワーさんありがとう。

とにもかくにも、自分が他人への愛情やらに冷たいとんでもない異常者ではなく、アセクシャルというセクシャリティを持っているだけなのだと気付けました。

私から見ると無限湧きレベルの性欲マンである夫からのプレッシャーもあり、私は病気なのだと。他者に対して性欲を覚えられない欠陥品なのだ。なんらかの病院に行って、治療をしないといけないのかもしれない。でも治療ってなに?これが私なのに、私の意思なのに、それは病気なの?性欲ってそんなに大事なの?この考えもおかしいの?

もう頭の中が自己否定でグチャグチャでした。
それが、アセクシャルというセクシャリティがあって、私はそれなのだと認識するだけで、
自分がおかしいのだと否定する必要がなくなり、視界が開けた気持ちになりました。

自分がアセクシャルだと気付いただけで、愚痴の根本であった夫との関係性やらは何も改善していないけれど。

自分のセクシャリティが何かを自覚するだけで、こんなにも息がしやすくなるのかという体験談でした。


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