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インフレ時代の投資はどうするべきか?

インフレが来ると金利が上がるらしい、債券投資はうまくいかないのではないか、金利が上がると株価が下がるらしい、株式投資も、株式や債券をバランスよく持つバランス型もうまくいかないということか、というご質問がありました。まず、インフレと株価は理屈の上では中立です。インフレでは平均的な企業の利益はインフレ分だけ成長しやすいからです。さらに、世界的な財政拡大による経済回復がまだ終わらないとみており、株価上昇にも期待が持てます。債券はインフレによる金利高で短期的には下落する可能性があります。しかし、債券ファンドの場合、短期債が償還され長期債を買い付けるときに、金利上昇に応じてクーポンも利回りも高い銘柄に入れ替わっていきますし、債券を償還まで保有して損失実現を回避することもできます。つまり、株式投資はインフレでも有望で、債券投資は、リスクを避けて元本を保全する目的の投資ではやはり好ましいのです。バランス型投資も投資目的が変わらない限り有効でしょう。いまのところ急激な金利上昇を予想していません。米国の雇用はまだコロナ・ショック以前に戻っていませんし、インフレ率は一時的なブレはあるものの、2%を安定して超えるという米連邦準備理事会(FRB)の目標にはしばらく到達しそうにありません。インフレの心配も焦らなくてよいのではないでしょうか。

〔チーフ・ストラテジスト神山直樹のレポート等は下記URLからご覧いただけます〕

■KAMIYAMA Reports http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-reports
■KAMIYAMA Seconds! ~90秒でマーケットニュースをズバリ解説 http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-seconds
■「投資ってなんだ!?」 http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-investment
■神山解説 https://www.nikkoam.com/products/etf/we-love-etf/#1:category:113 

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