見出し画像

米国のインフレと金利上昇で株式やグロースが下がるか?

日経平均株価は6月21日に一時千円を超える下げとなりましたが、22日には落ち着きを取り戻し800円を超える上昇となりました。下げた理由は米国の連邦準備制理事会(FRB)が予想外にインフレを許容せず、早い時期に利上げをするかもしれない、と市場参加者が考えたからでしょう。しかし、同じ時間帯の米国の10年国債利回りは急低下し、利上げ予想が強まったことと逆の動きとなりました。FRBがインフレを容認することで長期金利が先回りして上昇していたものの、インフレに厳しいと見方が変わったので、急激に巻き戻しの動きがでたと思われます。日本市場の月曜日に日経平均株価が先物主導で下落したことで、海外のヘッジファンドなどが損失を限定するために売りに出たことが分かります。総じて短期的な動きによるブレとみられます。株式投資については、景気回復でインフレとなる場合、金利が上昇してもインフレ分だけ売り上げや利益が上昇すると考えられるので、中立です。また、価格支配力があり金利負担が大きいとは言えないグロース株は、インフレや金利上昇に弱いとは考えにくいです。今後、株式投資からみたインフレ懸念を小さくするのは、企業業績の回復が確実に見えてくることでしょう。目先はFRB高官の発言などに一喜一憂するとしても、日本であれば中間決算などを通じて、株式が上昇基調に戻るとみています。

〔チーフ・ストラテジスト神山直樹のレポート等は下記URLからご覧いただけます〕

■KAMIYAMA Reports http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-reports
■KAMIYAMA Seconds! ~90秒でマーケットニュースをズバリ解説 http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-seconds
■「投資ってなんだ!?」 http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-investment
■神山解説 https://www.nikkoam.com/products/etf/we-love-etf/#1:category:113 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?