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安倍首相辞任と市場

安倍首相の辞任発表で市場が一時的に揺れる可能性がありますが、落ち着くまでにそれほど時間はかからないと思います。まず、前回、2007年9月12日の第一次安倍内閣での安倍氏辞任の発表でも、パリバ・ショック直後の下落から自律反発する直前でしたが、辞任そのものは市場に大きなインパクトを与えていません。今回は当時より安倍首相の重要性は高いようにも思えるものの、コロナショック後の対応で個性を発揮することは難しく、急に首相が交代しても現在の政策が維持されると想定します。目先不透明感から市場が揺れ動くとしても、経済状態や政策が変わらないことでセンチメントが落ち着けば、市場への影響は限定的と考えます。アベノミクスで知られ、他国に比べ安定した政権が続いたことから、外国人投資家にはネガティブな印象を与えると思いますが、長期的な大幅売り越しの原因となるとは考えません。次の政権ができるまで、模様眺めで買いがしばらく細る程度でしょう。9月にも自民党総裁選があるようです。一番支持率が高いとされる石破氏の場合、グローバル化を遅くさせ、地域を活性化する考えのようです。コロナショック後の政策としては、あまり違和感はなく、政策からの株価の大きな変動は想定していません。岸田政調会長や菅官房長官であれば、安倍政権の政策を踏襲すると想定します。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63244010R30C20A8EN2000/

〔チーフ・ストラテジスト神山直樹のレポート等は下記URLからご覧いただけます〕

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