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【作品4点目】裏技!だけど意外と簡単っ!? 透けを活かしたOKフロートの新表現とは?

こんにちは、紙谷 刷太郎ですっ。

新しい名刺ができて、さっそく色んな人にお渡ししていますが、多くの方々から名刺の紙や印刷について、(あと連絡先がないことも… 汗)聞かれて、名刺を通じて良いコミュニケーションが生まれております~。

名刺に感謝!(活版印刷職人 三木さん、ありがとうございますっ)

・ OKフロートの新表現に挑戦!

さて、本日のテーマは「裏技! だけど意外と簡単っ!? 透けを活かしたOKフロートの新表現とは?」ということで、「ここぞっ!」という時に使うと効果抜群! しかも、意外と簡単な裏技を発見したので、今回製作のOKフロートミニポスターの中で解説していきたいと思いますっ!

前回の記事「透けっ&テカっ表現に挑戦!」では、OKフロートに加熱型押し加工で熱をかけることで少し透けさせて、紙の透過具合でイラストの背景を表現しました~(くわしくは下記の記事をご覧くださいっ!)


仕上がったミニポスターの透け感を確かめるために、ミニポスターの下に蛍光ピンクの色紙を敷いて、その透け具合を確かめていたのですが… (その時の画像がこちらっ!)

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どどーん! 背景がうっすらとピンク色に!

今回ご紹介するMONQさんのイラスト使用のOKフロートミニポスター4作品目では、これと同じような表現を、下に色紙を敷くことなく表現することを目指しました~!

・ 裏技を成功させるために、まずは印刷!

そのための下準備として行ったのが、ミニポスター裏面の印刷でしたっ!

印刷については、以前ご紹介した記事「エモいポストカードをつくる!(印刷のつづき~)」をご覧いただければと思いますっ。


OKフロートの裏面に蛍光ピンクと蛍光グリーンの印刷を終え、ここからはコスモテックさんの現場からご紹介させていただきますっ!

 ・より裏面に印刷された蛍光色を出すために!

今回の加工に使用する版がこちらですっ!(金属はマグネシム製とのことですっ)

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この版を用いて、加熱型押し加工を行いますっ。
そしてMONQさんの素敵なイラストがこちら〜!(下の写真参照)

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これらが合わさると…

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ひゃ~!!!!!
薄っすらとピンク色が~!!!!!!

印刷で表現したイラスト側の面から加熱型押しをすることで、裏面に印刷している蛍光ピンクが薄っすらと透け出して色が浮かび上がってきたのでした~っ!

このあと、より紙を透過させて、裏面に印刷した色を表面から見た時に、少しでも強く出すために温度、圧をできる限り高く、強くするために調整に調整を重ねました。そして、ようやくできたのが …

「こちらですっ!!!!!」

「うぉ~~~!!!!!」(全身鳥肌)

見事に透けを活かしたOKフロートの新しい表現にたどり着くことができなのでした〜っ!!!それにしても美しい〜!!!

OKフロートの新しい表現は、難易度高め&お値段高めの印刷加工に見えるかもしれませんが、、、

表現自体は裏面に蛍光インキで印刷をして(今回のミニポスターは蛍光ピンクと蛍光グリーンの2色で印刷)、表面から加熱型押ししているだけなので、例えば表面は印刷1色だけに抑えるなど工夫すれば、決して表現的にもお値段的にも難易度が高いわけじゃないのですっ!

紙の表面に加熱型押しをすることでできるOKフロートのミニポスターを光にかざすことで背景の文字がふわわっと浮かび上がってきて、更にピンクやグリーンに文字が光って見えるような仕上がりになりました!

この裏技を使う際、3つの大切なポイントがありますっ。

・ 裏技の成否のカギを握る3つのポイントとは?

1.裏側に印刷する色は基本的に鮮やかな蛍光色を印刷するべし!
裏側に印刷するインキの色は蛍光ピンク、蛍光グリーン、蛍光イエロー、あとぎりぎり蛍光ブルーくらいですっ! その他の色では表面に色がしっかりと浮かび上がるまでには至りませんでした~。残念!

2.紙色はOKフロートのホワイトを使用するべし!
やはり紙色はできるだけ淡い色の方が色の変化がわかりやすいので、この裏技に挑戦する場合はホワイトの紙色を選ばれることをおすすめします~。

3.OKフロートの紙の厚さはできるだけ薄い紙を選ぶべし!
例えば、「ポストカードや名刺に使用したい!」という場合、OKフロートの170㎏(紙の厚さの表記ですっ)を選ぶことで、しっかりとした厚みの仕上がりにはなるのですが、紙が厚くなると、透け感が弱くなり、その結果、裏面に印刷した色も表面にぼんやりとしか浮かび上がってこなくなり(もしくは全然 色が感じることができない)残念な結果になる可能性が高いといえます。

インキの色や加熱型押しのデザインにもよりますが、できれば90㎏(紙の厚さ)、それでは薄すぎるようでしたら120㎏という紙厚を選ぶことをおすすめしますっ!

以上ですっ!
「私もこの裏技に挑戦してみたいっ!」という方がいらっしゃいましたら遠慮なく、紙谷までご相談くださいっ!(Twitterのダイレクトメッセージでまずはご相談をっ!)

次回は、MONQさんの5つ目の作品となり、ミニポスターの印刷加工としてお伝えするのはこれがいよいよラストとなりますっ!(涙)

本日もご案内は紙谷 刷太郎でした~!

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