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転売屋ブラックリスト計画

Amazonを対象として、転売屋のブラックリスト計画があると聞きました。
実にタイムリーな計画であり、名誉毀損になる可能性を排除、正確性の確保ができれば、社会的に有用であるとさえ言えるかもしれません。
尤も転売屋から買う人が居るから転売が成立すると言う、根本的な問題は解決はできないのですが。

世の中には「糶取り/背取」と言う、古書などで高く売れる物を見つけて、安く仕入れ高く売ると言う商売があるりますが、転売屋も構造は同じです。
Amazonでどうやってうまく稼ぐかと言う、糶取り指南の本さえ売っているとの事です。対象が古書から他のものに移っただけと言えます。

安く仕入れて、高く売ると言うのは商売の根幹です。
情報の非対称性を基礎として、安く買取、高く売ると言うのは、資本主義以前の商売としての王道ですので、一概に転売屋を攻めるのもどうしたものかとも思います。尤もあまりにもその害が大きければ、社会的に指弾されるのはやむを得ないですが、商売の正攻法の一つであることは、否定することはできません。

問題は、「商道徳」なのです。

手元の在庫を日頃よりも高い値段で売ることは、需要が高まればある程度は致し方ないとは言えます。しかしその安いものを需要の高まりを見て買い占めて、転売すると言うのは状況によっては非難されて然るべきでしょう。

他人が困っている時ほど、相手に寄り添うのが「陰徳」であり、「商道徳」なのだと思います。
過去を顧みても、旧家というのは飢饉の時にはわざと家の改築などをして仕事を作り出して村人を助け、それまでに蓄えた財物や食糧などを放出してきたと言います。

転売屋ブラックリストに載るほどのことをやってしまうのは論外ですが、商売としての基本まで否定されない様に望みたいものです。
何を持って「転売屋」とするのか、明確な定義もお願いします。

サポートいただき感謝します。いろいろ困難な時ですが、人様のお役に立てる事を考え、行動していく所存です。宜しくお願いいたします。