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「育毛剤って本当に効くの?」美容師は絶対に知っておきたい★ケミ用語集!

美容師は必須、お客さまも知って損はない!
「毛髪の成長」に関するケミ用語(ケミカル用語)をまとめました。

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これで完璧☆プロのケミ会話集②


お客さま 「育毛剤って本当に効くの?」
美容師 「育毛剤と発毛剤の違いはご存じですか? 現状、育毛成分はすべて [医薬部外品 or 医薬品] に分類されるものです。これらの成分は [真皮 or 表皮や角質層] まで浸透します。つまり、毛根に直接作用するのではなく、主たる効能は [血行促進と保湿 or 毛母細胞活性化] なのです」
「発毛効果が認められている [医薬部外品 or 医薬品] で一般的なのはミノキシジル。この成分、元は [低血圧 or 高血圧] の薬です。血管を [拡張 or 収縮] させて、血液のめぐりをよくするので、発毛効果が期待できるとされています」
●●●分類である発毛剤のうち、外用薬はドラッグストアでも購入できますが、薬剤師の指導が必要です。なぜなら、血管を●●するという医療行為には、必ず●●●のリスクがあるからです」
「育毛剤は、最低でも6カ月、コツコツ続けなければ効果は得られません。毛根が発生して皮膚表面に出てくるには●~●日かかるので、血行促進効果によって毛母細胞に栄養が正常に届けられたとして、その健康な部分は表面に顔を出すまで時間がかかるんです」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[ ] 内にはどちらの言葉が入るのが正しいか、

●●●に何が入るか分かりましたか?

分からない方は下記のキーワードを

チェックしてくださいね!

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[毛周期]


毛母細胞から毛髪が生え、成長し抜けかわる一定の周期。この毛周期の影響で、正常な人で1日50~80本の髪が抜け落ちている。


①成長期


髪を成長させる時期。男性で3~5年、女性で4~6年続く。毛周期のうちほとんどの期間がこの成長期にあたり、毛髪全体(10~15万本)の役90%がこの状態。成長期にある間、髪は伸び続ける。頭皮から表出している毛幹部は1カ月1cm程度伸びる。アレルギーや病理原因、生活習慣や衛生状態の影響で、成長期が異常に短くなったり、成長期に関わらず髪が抜け落ちたりするのが脱毛症である。


②退行期


毛球部が縮小する時期。1~1.5カ月続き、毛髪全体の1%程度を占める。毛球部が収縮して毛乳頭から離れ、毛包に包まれて上へと押し出される。やがて、毛髪の成長をつかさどる毛母細胞の細胞分裂が停止する。


③休止期


退行期のあいだに毛乳頭から離れた毛髪が毛包にとどまっている時期。3~4カ月続き、毛髪全体の10~15%程度を占める。この時期の毛球部は上に押し上げられるとともに、その下では新生毛のための毛母細胞が活性を始める。


④発生期


古い毛髪を脱毛させ、新しい毛髪が発生する時期。毛包に包まれていた新しいもう毛髪の毛球部が、毛乳頭と結びつくと成長が始まる。古い毛髪は、新しく生まれた毛髪によって押し上げられて、自然脱毛する。

※薄毛=抜毛 → 発毛不良

この毛周期の影響で、すべての人の頭髪で脱毛が起こります。ですから多くの場合、薄毛の原因は「抜毛の量」ではなく「毛髪の成長不良」によるものだといえます。薄毛やボリュームダウンに悩むお客さまの症状の原因が何か、適切に診断できる知識は今や必須です。


冒頭の答え&●●●●の答えは、この本で!
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