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「枝毛ってトリートメントで治る?」「ヘアオイルの効能って何?」美容師は絶対に知っておきたい★ケミ用語集!

美容師は必須、お客さまも知って損はない!
「毛髪の構造」に関するケミ用語(ケミカル用語)をまとめました。

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これで完璧☆プロのケミ会話集①

お客さま 「枝毛が気になるからトリートメントで治して!」
美容師 「髪は●●●●●でできていて、実は爪と同じ成分なんです。でも、髪はやわらかいでしょ?詳しく言うと、外側の●●●●●●●がケラチンという硬い物質で、その隙間に●●●という弾力のある成分があります。それが美髪に重要なんです」
「枝毛は、その●●●がなくなって古い電線みたいに繊維がほどけた状態。だから手触りが●くてパサつくんです」
「トリートメントは髪を●●するもの。」

「CMC補充は肌にたとえると●●●、オイルは●●。CMC補充せずにオイルだけでは、不十分ですよ!」

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美容師のみなさん、●●●に何が入るかお分かりですか?

分からない方は下記のキーワードをチェックしてみてください。

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【毛髪】


毛髪は大きく3層(メデュラ、コルテックス、キューティクル)に分かれており、その主成分はタンパク質である。


【キューティクル】


毛髪の3層構造の最も外側にあり、瓦状のキューティクル細胞が根元から毛先に向かって重なっている。硬い髪で約10枚程度、柔らかい髪で3枚程度が重なり合う。その間には細胞膜複合体(CMC)が存在し、キューティクル細胞同士を接着している。
1枚のキューティクル細胞は成分や性質の違いから6層に分けることができ、最も内側の層が水分を吸いやすい性質を持っている。この性質により、毛髪は濡れた状態でキューティクルが開き(膨潤)、乾くと閉じる(収縮)。


【18MEA】


メチルエイコサン酸。毛髪を守るキューティクルの表面に存在する脂質。毛髪表面をこの脂質が覆っているおかげで、頭皮で分泌される脂質が毛先に伝達され、髪を疎水的かつ低摩擦に保つ。絡まりを防いだり、指どおしをよくしたりする働きがある。
摩擦や熱、アルカリに弱く、日常生活や美容行為ではがれやすい。はがれてしまうとキシキシとした手触りになる。


【メデュラ】


毛髪の中心部にあって空洞化しており、空のカゴがつみかさなったような状態。毛髪の軽量化、断熱効果に影響しているといわれているが、働きは完全に解明されておらず、遺伝などの要因でメデュラがない人もいる。


【コルテックス】


葉巻状の細胞の集まりで、毛髪の約90%を占める。この細胞の中にメラニン顆粒(かりゅう)がある。コルテックス細胞の間には次の4つの組織が存在する。

①細胞膜複合体(CMC)
コルテックス細胞の間に存在し、細胞同士を接着する働きをする。髪のしなやかさ(弾力)に影響する物質。

②マクロフィブリル
コルテックス細胞の中に存在する繊維質。これをさらに拡大してみると、数本~数十本のミクロフィブリルが集まっており、その間を間充物質が埋めている。

③ミクロフィブリル
マクロフィブリル内に存在する、縦方向に規則正しく並んだ繊維状の物質。硬いながらバネのような性質を持っている。

④ミクロフィブリル間マトリックス
ミクロフィブリルの間に存在する柔らかい物質。化学反応を受けやすく、パーマ液の還元剤が作用する部分。


冒頭 ●●●●の答えは、この本で!
「美容師のケミ会話」著・前田秀雄(毛髪診断士および毛髪協会認定講師) ¥3,900円+税
http://www.kamishobo.co.jp/archives/book/chemical-talk

illustration ナカオテッペイ

美容師さん向けに、カット・カラー・パーマ・トリートメントの基礎&最新技術と経営情報を発信! 『月刊BOB』『月刊NEXTLEADER』を発行する、美容専門出版社です。