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嫌われる勇気 岸見一郎・古賀史健

目標(この本から何を学びたいか)

 目標はない。『嫌われる勇気』がここまで沢山の人に読まれ、ベストセラーとなっているから気になっただけである。アドラー心理学の考え方をシンプルに学びたい。


学び

全ての悩みは「対人関係の悩み」である。

 この考え方には、なるほどと思わされた。自分の外見に対しての悩み、自分の性格に対する悩みなど、すべての悩みは、「対人関係の悩み」なのである。例えば、自分が太っていることを悩みにしている人がいたとする。その人が生まれたときに、宇宙上に人間が自分1人しかいなかった場合、自分の体形が太っているなどと思うだろうか。太っているという考え方は、比較する他人が存在するから生じるのだ。

承認欲求を否定する。

 承認欲求を満たすために生きることは、他者の人生を生きることになる。
 親から有名大学に行くことを熱望されて、勉強をする。それは、親の人生を生きているのだ。もし、親の意向にそぐわない生き方をしたとして、自分に対してどのような判断を下すのかは親(他者)の課題であり、自分にできることは、「自分の信じる最善の道を選ぶこと」である。

自己肯定ではなく自己受容。

 作家 カート・ヴァネガット「神よ願わくば私に変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵を授けたまえ。」

 自己肯定とは、60点の力しか出せない人が、本当は100点を出せる力があると強がる行為のことである。自己受容とは、60点しか出せないことを認めることである。今の60点しか出せない自分を受容(自己受容)すれば、100点を出せる自分になれるだろう。あとは、100点になろうとする勇気だけだ。

今、この瞬間を生きろ。

 人生の最大の嘘は「今、ここ」を生きないことである。人間は、過去を見て、未来を見て、人生にぼんやりとした光をあてて、何か見えたつもりになっているのだ。「過去にこんなことがあったから、今の自分が形成されていて、将来はこんな人生になっていくんだろうな。」みたいなことである。しかし、人生に目的地は存在しないし、過去も関係ない。過去にいじめられたから不登校になった人もいれば、起業家になった人もいるように、過去にどんな意味を与えるのかも、どんな人間になろうとするのかも、全ては「今、ここ」に生きる自分次第だ。

to do

 「今、この瞬間」を真剣に生きる。



以上。

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