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新作『東アジアのさようならにまつわる妙な人々』②

月一くらいと言いながら、もう書いている。というのも、いまとても時間があるから……

San Francisco International Art Festival

今回、ブラジルに行く前に、まずは「San Francisco International Art Festival」を見るためにアメリカ・ サンフランシスコに立ち寄った。アメリカに来るのは約5年ぶり、サンフランシスコはまったくの初めてだった。
フェスティバルでは、ダンスや演劇、ツアーパフォーマンスなどを見た。 フェスティバルのテーマは「ディアスポラ=(ほぼ)移民」で、様々なアーティストが、それぞれが持つ背景(出身地や人種、文化等)を元に、作品を発表していて、ぼくはいくつかの作品を見た。
到着初日に見たアジア系のグループによる舞台は、アメリカ社会でのアジア系の状況や自らの体験談を順番に語るというもので、ぼくが考える「作品」というよりは、「告白」や「共有」を前提にした話し合いのように見えた。3人(か4人)のエピソードののち、客席からの発言を求められ、数人が発言していた。その多くは主に人種差別的体験に基づいたものだった。それを到着してすぐに見たことは自分が暮らす社会と、サンフランシスコでのそれとの状況、重要性、感覚などの違いについて目の当たりにすることになった。

Mission 

滞在は、ミッションと呼ばれる地区のルイスという人の家に泊まらせてもらった。ミッションの多くの地元住民は、ラテン系でスペイン語を話していた。ルイスはコロンビア出身だそうだ。これから南米に向かうにあたり、スペイン語に囲まれていることはなんだかほっとした。ぼくは実は、ネイティブの話す英語に苦手意識があるのだけど、そういう点でほっとしたというものある(とはいえぼくは英語の方がスペイン語よりはわかる)。

リマへ

さて、サンフランシスコに5泊6日の滞在の後、ロサンゼルスを経由してペルーのリマに向かうことになっている。リマには父方の祖母が住んでおり、9日ほど祖母の家に滞在することになっている。コロナ前の2019年に行ったきりなのでおよそ4年ぶりに訪ねることになる。祖母は95歳か96歳くらいで、かなり体力も落ちている。スーツケースは祖母へのお土産で重い。
……しかし、現在ぼくはロサンゼルスで2日間も足止めを食らっている。冒頭に時間があると書いたのはそのためだ。サンフランシスコからロサンゼルスの便が大幅に遅れたせいで、振替便になったのはしかたがないのだが、昨日(19日)の振替便にもトラブルがあって、乗れなかった。

ぼくの(現在進行形の)体験は今後同じようなことが起きた人の参考になるかもしれないので、次の記事にまとめてみることにする。

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