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紹介したいnote記事「先生のペンの音」

ゆーさんの「先生のペンの音」というエッセイを紹介します。

 ゆーさんは中学3年のクリスマスまで、全く勉強をしなかったそうです。

「自分の興味のない事をしようとすると、とにかく眠くなる、という病(自己診断)を抱えていた私は、やりたくても出来なかったのだ」

 そういう病気があるのかないのかわかりませんが、眠くなってしまうのでは確かに出来そうにはありません。

 高校受験を前に「このままではいけない」と勉強を始めますが、わからない事が多すぎて困ってしまいます。それでお母さんが2か月だけ家庭教師の先生を雇ってくれたのです。

「家庭教師の先生は大学生の女の人で、中学生の私から見ると大人の女性だった。分からない事だらけだった私に、一から順序立てて教えてくれた。先生の説明は分かりやすくて、ちっとも眠くならず、私は初めて勉強する事が楽しいと思った。数学の、何:何、の意味を理解する事が出来たのは、この先生のおかげだ」

 どんな先生に出会うかって重要だと思います。アップル創業者のスティーブ・ジョブズも勉強嫌いでしたが、ある先生と出会って変わりました。

 私の息子も中学3年の夏に塾に通い始めてから成績が上がりました。勉強の仕方がわかったようです。

 その子が「何がわからなくてつまづいているのか」を見極めて指導してくれると、勉強の楽しさがわかってくるのでしょうね。

「先生は私が質問をすると、ちょっと待ってねと言って、ペンをカリカリさせて自分のノートに何か書いて考える。それを見ながら待っているのが好きだった。先生は今、私のために私への言葉を準備してるんだ。そう感じてワクワクしながら答えを待った」

 ワクワクしながら勉強出来るなんて理想的ですね。私も生徒さんに教える立場ですが、とても参考になりました。

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