或旧友へ送る手記(芥川龍之介 小説 独自解釈 1)
引用:青空文庫 芥川龍之介「或旧友へ送る手記」
芥川龍之介 或旧友へ送る手記 (aozora.gr.jp)
芥川龍之介先生は、1927年(昭和2年)7月24日、35歳の若さで亡くなりました。「ある旧友へ送る手記」は、芥川先生が亡くなった後に見つかっており、一高と東京大学で同期だった友人の久米正雄氏に宛てた遺書だとされています。
まず冒頭で「誰もまだ自殺者自身の心理をありのままに書いたものはない。それは自殺者の自尊心や或は彼自身に対する心理的興味の不足によるものであろう