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明るい庭で をはじめるまえに

少しずつ、入院中の話をしようと思う。

前々から考えてはいたのだが、今回ようやく筆を取ったのにはいくつか理由がある。

ひとつめは、文章を書く練習をするため。今日で発症してちょうど3年半経った。復帰したとは言い難いしもう暫くは薬や病院に頼る年を過ごすと思う。それでも、生き延びられるかもしれないと思う時が増えた。
そういう気持ちが芽生えてきたと同時に、自分の脳が働かなくなっていることに気が付いた。
色々と困っていることはあるが便利な物はたくさんあるので、大概は手帳を使ったりスマホを使ったりしてなんとか対応できている。しかし、文章を書くことができなくなっているというのも困っていることのうちのひとつだが、これについてはまだ対策ができていない。
そんな時にこのnoteにゴソゴソ書いていたことを思い出した。

ふたつめは、解けていく記憶を繋ぎ止めるため。今日までの3年半の間に4度入院を経験した。入院中は日記や思考を出力するノートをつけていたのだが、最近それらを読み返した時ほとんど何も覚えていないことに気が付いた。入院中はほとんど同じ看護師の方々にお世話になったにもかかわらず、担当看護師の名前すらも危うい。担当心理士の名前も忘れている時がある。
入院中の断片的な記憶はいくつかある。ただ、言葉として整理するには短すぎたり、こんがらがりすぎたりしている。特に調子が悪かった入院の際の記憶は暗く濁っていてよく見えない。
これはまずいぞ、と思っている。私の中で大きな体験なのに思い出せないなんて、とショックを受けている。
忘がたい苦しみのあった記憶。同時に忘れてはいけない記憶。
これらを整理して改めて忘れないよう書き留めるために、このnoteを使おうと思う。

拙い文章のため上手く伝わらないことや、意味の分からない部分もたくさんあると思う。重たい話もたくさんする(テーマ的に避けられないので)が、それも私にとっての現実なのでなるべくそのまま書くつもりだ。
備忘録としての役割が強い。が、参考にはならないかもしれないがあわよくば過去の私のように心理学をやっている人の目にとまったらいいな、なんて考えたりもする。
数冊のノートを頼りに、未来の私のために振り返っていこうと思う。

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