道を歩いていると、金木犀の香りがする時期になった。あの甘い香りは、学生時代の文化祭の準備期間を思い起こさせる。日が暮れて校門を出るとき、ふと周囲を見渡す。近くにいた友達と目が合い「どこからだろうね」と疲れた顔が笑顔になる。私は今も、あの時の金木犀の香りを感じているのかもしれない。
金木犀フィルム

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