マガジンのカバー画像

クリティカル・アナリティクス【競争力養成プログラム】

93
日々のゼミで行なっているクリティカル・アナリティクス(略称:CA)をまとめて、発信しています。
運営しているクリエイター

#議論

上久保ゼミ・オリジナルのディベートトレーニング法:クリティカルアナリティクス(CA)

上久保ゼミ・競争力養成プログラムでは、「1人対全員」という独特の形式で行うディベート・トレーニング法を導入し、「批判的分析力を磨く場」を自ら創っています。  このトレーニング法では、まず1人が「立論者」となります。立論者は、事前に社会問題の1つを取り上げて、それに対する自らの主張をA4・1枚程度の文章にまとめ、他のメンバーに提示します。その他の「討論者」は、立論者と反対の立場で、自らの意見をまとめてトレーニングに臨みます。  立論者は、できるならば自らの本来の主張と逆の立

2024/04/18/CA

今日のテーマ 日本において、同性婚に対し、異性婚と全く同一の婚姻に係る法制度を認めるべきかどうか 記事 朝日新聞「多様な愛 社会も司法も」(2024年3月15日発行) 2024年3月15日、札幌高裁で、同性婚を認めないことは「違憲」とする判決が出た。一連の同性婚訴訟で、初の高裁の判断である。一連の裁判の争点は憲法第24条1項の「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立」という点や、第24条2項、第14条の「法の下の平等」などの点であった。この高裁の判決では、第24条1項に踏み込

「ステマ規制の導入について」2023年度 10/12CA

みなさんこんにちは。今回のCAでは日本は多重国籍を認めるべきかについて議論しました。以下では議論の概要と流れについて紹介します。 議論の概説2023年10月1日、景品表示法の「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難な表示」についての告示および運用基準が施行となり、日本で初めてステルスマーケティング(ステマ)が規制対象となりました。 ステルスマーケティングは消費者に広告であることを隠して行う宣伝行為のことを指します。多くはインフルエンサーや芸能人等に利益を提

「日本は多重国籍を認めるべきか」2023年度 9/28日CA

みなさんこんにちは。今回のCAでは日本は多重国籍を認めるべきかについて議論しました。以下では議論の概要と流れについて紹介します。 議論の概説国際社会では、多重国籍を容認する動きが見られており、今や多重国籍を認める国の方が多数派です。出生後に外国籍を取得した場合に国籍の喪失を定める国は2020では22%であり、データの裏付けもあると言えます 多重国籍を容認することには、人材確保の観点から、国際競争力を高めるといったメリットも存在します。これらは、国際競争力の低さが問題視され