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【ディベート】日本は無電柱化をすすめるべきか【敵地戦闘】

担当:獺祭
日本は無電柱化をすすめるべきかの賛否について、議論を行いました。

↑当日議論の際に作成したファシリテーターの書記を全文公開しております。

賛成、反対両チームに分かれて話し合った、主な論点です。

賛成への反論について、
・復旧を考慮すると一概に防災や減災に繋がるとは言えない
・不動産価値の向上は無電柱化以外にも要因がある
・電柱があることが日本らしい風景につながっているのではないか
といったものが上げられました。

某三丁目の夕日のような作品では電柱がたくさんあっての日本の古き良き街の風景が表現されています。実際に、某無人島クリエイトゲームの海外クリエイターが日本独特の雰囲気をもったまちなみを再現する際、電柱が多様されているようです。
しかし、それよりも昔はそもそも電気が通っていなかったため、「日本らしい昔の風景はいつの時代の話なのか」という論点が上がりました。東海道二十三次で、当時の風景を再現するために無電柱化する地域もあるようです。

反対への反論について、
・コスト削減のために様々な施策が打たれている
・関係各所への対応は変圧器の設置場所の工夫などで軽減できないか
・光回線の普及率など、地下の活用は諸外国と背景が異なる
といったものが上げられました。

特に地下空間の活用に関する議論が白熱しました。電柱が担う役割が多岐にわたるため、無電柱化をすすめても道路から何もなくなるわけではないという点は、防犯カメラや街灯など公共性の高いものを私有地に置くことがない日本ならではの論点でした。

理系・文系に拘った論点ではなく、お互いが広い論点をあげたため、非常に多角的な議論になりました。
電柱が単に電線を張る柱ではないことを再認識させられました。

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