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【書評】マッキンダ―の地政学 デモクラシーの理想と現実


H・J・マッキンダ― 曽村保信【訳】
「マッキンダ―の地政学 デモクラシーの理想と現実」 
担当:ゾルダ

[本書選択理由]
マッキンダ―は地政学の生みの親といえる存在でのちの地政学者のハウスフォーファーやスパイクマンも彼の影響を受けている。自分の研究テーマが地政学を用いての歴史の分析ということなので地政学の開祖であるマッキンダ―の著作を読むことで地政学の考え方やスパイクマンなどののちの地政学者がどのような影響を受けたかを知ることで地政学の理論の比較もできると考えたからだ。

[要約]
・これまでの歴史を振り返り、国をランドパワーとシーパワーに分けて説明している。
例)一時代前のローマ帝国がそのシーパワーの優勢によってカルタゴを抑えていた
以上に見るようにアレクサンダー大王のマケドニア軍が陸路を通ってアラビアに進出したことは確かである。だがその攻勢を本当に支えていたものはシーパワーだった。

・国や地域、海の地政学的説明
例)サハラ砂漠こそこの世界で最も断絶のない自然の境界地帯である
地中海のシーパワーはコンスタンチノープルを中心にして海の境界線を守っていたことになる

【批評・感想】
これまでの歴史をランドパワーとシーパワーとに分けてその国や地域の地政学特徴を踏まえながら説明していてわかりやすかった。しかし、海や山脈、国や地域の名前がたくさん登場し知らないものも多くあったので地政学を学ぶ上での基礎知識の不足を痛感したのでそこを補強していけるようにしたい。あとはスパイクマンの理論との比較を今後していく。


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