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炊煙

闇を疾走する箱の中
同じような顔が
それぞれの運命に揺れている

毎日毎日飽きもせず
同じような活動を繰り返し

ただひたすらに 幸福を求め
笑ったり 泣いたり
怒ったり 妬んだり

しばらくすれば 無に帰すことは
知らないふりか
忘れたか

さぁ ドアが開き
ホームに降りた 無数の足は

明日は少しでも良い生活を
と祈り

一方で、夕飯の献立を気にしながら
それぞれの道に散っていく

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