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人間との距離のとり方(一)


屈辱の一日が終わり
寝床に戻るために箱に揺られ
私は呆然としている

闇の中に放りだされた
体の中のには、嫉妬、憎悪、絶望の
感情がドロドロになり、腐臭を放ち始めている

もっとも、
悪いのは私なのだ
あなたとの過去の思い出を美化し
昔のように話せればと思ったこと

あなたは覚えていなかった
むしろ蔑んでいた
いやむしろ虫ほどの存在感もなかった

憤怒の火炎が私を身悶えさせる
しかし、どうしようもない
全ては私の誤解だったのだ

他者と交わろうとした
人間らしくあろうとした
大きな誤解のせいなのだ

ホームに降りると 白い月
ヘソだし女が
赤い口を開けて通り過ぎて行った

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