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AIが担う日常の仕事。私が担う楽しい仕事。

さて、画像は、canvaのアプリで作った「アストロボーイ」です。

「アストロボーイ」と、文字を打つのに3秒くらいかかりました。

BPOにこの仕事を発注すると10円くらいでやってくれると思います。

1,000個くらいブログがあって、それら全部に挿絵を1枚ずつ入れたいとした時、その仕事に発生する費用の相場感を考えてみます。

  1. 自分で絵を描く
    これは途方もない作業です。
    いくらもらっても、私は多分やりません。
    一億円欲しいです。

  2. 絵を描く仕事を人に頼む
    絵師さんによってマチマチだとは思いますが、一枚あたり3万円くらいと感じます。
    時給1,000円で3日(24時間)かけるイメージです。
    そのため、1,000ブログあったら、3,000万円かかると思われます。

  3. 自分でAIに絵を描いてもらう
    上記の通り、一枚あたり3秒かかるので、1,000ブログ=3,000秒で、約1時間になります。
    ただ、ブログの内容を読み返したりする時間も考慮すると、1日(8時間)かかると思います。
    時給1,000円だとして、8,000円くらいです。

  4. AIに絵を描いてもらう仕事を人に依頼する
    上記の通り、BPOに仕事を依頼した場合で1枚10円だとして、1,000枚で10,000円です。
    ここで、選択肢「3」の、自分でやった場合と近い相場感なので、「さてどっちにしようかな」と、考えることになります。

  5. AIに絵を描いてもらう仕事をAIに依頼する
    文章を読むAIが対象のブログから主要なセンテンスを抽出して、絵を描くAIにパスし、絵を描くAIがそのセンテンスをもとに絵を描く
    という設定になるかと思います。
    この設定に、私は4時間くらいかかると思います。
    時給1,000円だとして、4,000円です。
    多くの場合、「ん?これでええやん。」ということになります。

それでええんか

と、思うわけです。人は。

ついに人類はこのレベルの仕事を一億円かけなくてよくなりましたが

それでええし
それでええくない

ということだということです。

それは、アウトプットの「質」の問題で

前項の「5」を選ぶときは、出てくる絵の良し悪しを、ちゃんと吟味しなければならないです。

ただ、どうやら、このモヤモヤは、出てくる絵の良し悪しの話だけでもなさそうです。

浦沢直樹と米山舞の対談を見て

先日、You Tubeを見ていたら、漫画家の浦沢直樹とアニメーターの米山舞の対談が流れており。
AIについての見解が話されておりました。(20:40あたりから)


AIがやっている作業を僕らは描きたかった、やりたかった。
AIに任せてやってもらおうっていうのは、自分の楽しみをAIに渡してしまうことなんで

おそらくアレは、僕らのような楽しみを獲得していない人がやる作業なんではないかと。AIに任せるというのは

あの一番楽しいこと

談:浦沢直樹



「いやーほんとそうだよなー」と改めて思いました。

好きなことが仕事になって
仕事が好きなことになって

仕事の中で好きなことがあって
好きなことの中に仕事があって


迷った時には、「楽しい方を選ぼう」という判断をしたいわけです。

仕事の「質」というのは、
出てくる「絵そのもの」以外にも、
「その仕事を行う人」や、
その「プロセス」にもある
ということです。

私は前項の「5」を真っ先に選ぶ、効率化厨、原価厨ですが、それは、私が「AIにやってもらうのが楽しいから」で、

「AIの使い方」は、今後、もっと千差万別になっていくのだろうなー

と思いました。

願わくば「おれは絵が描きたいんだよ!」という人のために、
絵を描く時間を捻出できるようなAIの使われ方がされる世の中に
私はしていきたい。
AIを使うことで「楽しい方を選ぶことができる」世の中にしたい。
それが、私の「楽しみ」だな。

と思いました。


本題と話はずれるけど

そんな浦沢さんの作品「PLUTO」(プルートゥ)がNetflixでアニメ化されたそうで。
かの手塚治虫の「鉄腕アトム」を浦沢直樹節でリメイクした傑作でありますので、まだ見たことのない方は、ぜひ見てみてください。おすすめです。
(今の今までタイトルの読み方は「プルート」だと思ってましたけども)

また、浦沢さんが出演されているNHKの漫勉もおもしろいのでおすすめです


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