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【映画感想】zoom/見えない参加者

こんにちは。
今回はホラー映画の感想など書いてみたいと思います。

今回観た映画は、「zoom/見えない参加者」というホラー映画です。
今のご時世ならではのストーリーでしたね。
少し前まで私はzoomも知らなかったんですが、少し古い言い方をすれば所謂「テレビ電話」です(笑)
今ではかなり利用されているWeb会議ツールですね。

このお話は、ロックダウン中のイギリス、直接は集まれない状況の中。zoomで久しぶりに顔を合わせようじゃないかと「リモート飲み会」「オンライン飲み会」をする話なんです。
しかし、よりにもよってパーティーの内容が「交霊会」…という所からホラーが始まるんですね。

ネタバレ無しの感想としては、「丁度良いホラー映画だった!」って感じです。しっかり怖いですが、わかりやすいです。
考察もあまり必要ないかな?といった感じ。難しくはないですね。
かと言って、スプラッタ系でゴリ押してくるわけでもないです。
(残酷表現はありますよ)

そして全編ほぼzoomで展開されるお話なので、リアリティがあり、テンポも良いです。サクッと怖い映画を見たい時にオススメですね。



さて、ここからの感想はネタバレ含みますので、ご覧になろうと思うかたはどうぞ映画を観てから読んでくださいね!



まず私が面白いなぁと思ったのは、「zoom繋がらないあるある」ですね(笑)
「みえてるー?」「きこえるー?」「ちょっとカメラどうなってるの」とか、そういうやりとりです。

冒頭からそういうやりとりを女子たちがしてますね。
ここで「あーあるあるー」と同調できるかたも多いんじゃないかな。

こっちはすでに「ホラー映画」と思って観てるので、えっえっ怖いもの映り込んだりしてない?みたいに最初から身構えてましたが、そんなことはなかったですね(笑)
映像がガサゴソして、映るとか映らないとかやってると、ちょっと怖さがあります。

そして次々と集まる友人達、お酒片手の子も居れば、吞んでない子も居る。
前以て「交霊会をする」というのは知らせてあった筈なんですよね。いわくつきのものや、遺品など、各々「霊に繋がるためのもの」をカメラに見せていますし…。

この時点で「お酒飲んでていいのかなぁ?」と、思ったりしましたが。
(きっとそれもあんまりよろしくなかったのだろうな、と後々の展開で思います)

ノリノリ勢はいかにも「ホラー映画において調子に乗ったやつは死ぬ」といった感じ。フラグ立てすぎでしょ…ガタガタ、と思いつつ。

久し振りの集まりにキャッキャする面々は、zoomと言えど「ホラー映画で廃墟にやってきた大学生グループ」みたいな感じ。
遠隔だろうとこういう雰囲気って一緒なんだな…という中、ついに交霊会が始まります。
交霊会を取り仕切るのは、メンバーのひとりが依頼したであろう霊能者さんです。

私はスピリチュアル業をしていたりするので、この霊能者さんのお話は「わかりみ!」なのが個人的に楽しかったですね。
アストラル界(精神世界)には時間が存在しない、とか。みんなが同じ場所に居ると思うのが大事とか。
私自身、正直こういうワークみたいなものは、日常的にやっている人間ですのでわかりみが深かったです。

霊能者さんが「遠隔は初めて」っていうのが悲劇のひとつの理由だったのかもしれません。この映画の面白さのひとつでもありますが。
そもそも遠隔で無ければ、ふざけられなかった筈ですからね。まずいことはすぐに制止できただろうし、雰囲気に押されてそもそもそんな気にならなかったかもしれません。

こういうのって「雰囲気が大事」「イメージが大事」なんですよね。
だって「精神」界、なのでね。

それをzoom等で、肉体を伴わない「初めての」共通体験をしようっていうのは難しさがあるかもしれません。精神を伝えるのは結局肉体なんです。
前にやったことがあるなら、その時の事を思い出してできるかもしれませんけれども。

集まった友人達も、一部は「純粋にオカルト好き」ですが、一部は「オカルト好き(エンターテイメントとして)」の意識の食い違いがある感じ。
この食い違い結構大きいですよね。

おふざけ組が心の底から「オバケなんて嘘さ!」と思ってたなら、もしや悲劇にならなかったかも、とも思うんですけどね。「心の底」っていうのは「深層心理」「無意識下」「潜在意識」ってやつです。
心のどこかでは「オバケ居るんとちゃいますか」って思っていたから、むしろオバケを呼んでしまったんじゃないかな。


個人的に一番怖かったのは、顔をデコるアプリが、「何もないはずの空間に顔認識した」ところですね。

他にも数々の恐怖展開があったんですが、はっきり見えてしまうと恐怖は薄れてしまうんですよね…。「いるのかいないのか…え?いる?」というギリギリラインが一番怖いです。

霊能者さんの解説によるとおふざけ女子が「仮面を作り出し、それをさまよう霊がかぶってしまった」ということで起きた悲劇のようですが。

つまり人間の想像力(創造力)が一番怖いねって思うんですよね。

あと「ほう(報告)」「れん(連絡)」「そう(相談)」ね…
ほんとこれ怠ると怖いですね。遊びにおいてもですし、もしも相手が幽霊だとしても…テキトーにしてしまうと……
ですよ。

テンポよく恐怖展開がやってくるので飽きないだらけない、良きホラー映画でした。オマケ(?)の、製作スタッフ達による実際のzoom交霊会も良かったですね!

あー、こういう体験を映画に生かしたんだなぁ、って。


幽霊信じてないから!っていう人も、交霊会などに交じる機会があったときは、「郷に入っては郷に従え」を大切に。
「ルール」は安全のためにあるのです。

見えないからって「見えないし!」と思わず。

インターネットだからって、オバケだからって、害がなけりゃなんでもしていいわけじゃないですよ。そこは人として肝に銘じましょうね。

じゃないと映画みたいな目にあったりしちゃうかもよ…ふふふ。


まぁそれにしたって、たまたま呼んじゃった霊にしては強すぎない?(笑)
とは思った、うん。

まさか全滅するなんてね!(笑)


そんなところで今回はおしまい。



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