アイントプフを作ったぜ! 『軍靴のバルツァー』(2)より
本記事に掲載されているイラスト2点は、いずれも三上による模写です。
元教習所の先生・三上です。
皆様、中島三千恒先生の『軍靴のバルツァー』(新潮社バンチコミックス)、ご存知ですか?
▲公式サイトは試し読みもできますよ! 太っ腹!!
舞台は架空世界の近代ヨーロッパ風の国々。
ドイツがモチーフの軍国ヴァイセンの少佐・バルツァーが、隣国のバーゼルラントへ、軍事顧問兼士官学校教官として派遣されるところから、物語は始まります。
実はバーゼルラントは軍事後進国!
2世代前の戦法を教える士官学校に唖然としながら、バルツァーは生徒たちを軍人として鍛え上げていく……うちに、どんどん規模が大きくなっていく話に目が離せません!
実は初期はレシピの掲載がしばしばあります。
その中から、自分の定番料理となったアイントプフ(ポトフ)を作ったので、ご紹介。
レシピは2巻の巻末に掲載されています。
▲書籍のみで刊行されている単行本(本屋の身内としてはありがたい)。
(1)材料
詳しい分量はコミックをご確認いただきたいんですが、材料はざっとこんな感じです。
▲オリーブオイルを入れるのを忘れていました。
・セロリ
・ニンジン
・玉ねぎ
・ジャガイモ
・ニンニク
・ベーコン
・乾燥レンズ豆(今回はなかったので大豆の水煮で代用)
・ローリエ
・オリーブオイル
・固形ブイヨン
・乾燥バジル
・塩
・胡椒
(2)手順
(0)レンズ豆を水で戻す。
(三上はスーパーでレンズ豆を見つけられなかったので、やらずじまい)
(1)野菜とベーコンを一口大に切る、ニンニクは薄切りにする。
▲私は時短したいので、切り終わった段階でニンジンとジャガイモを電子レンジへ。
(2)鍋にオリーブオイルとニンニクを入れ、弱火で熱して油に香りをつける。
▲油とニンニクを入れてから着火した方がいいらしい。焦げやすいから。
(3)ニンニクの香りがしたら、玉ねぎを入れて火が通るまで炒める。
▲周囲が少し透き通ってくるまで。
(4)玉ねぎに火が通ったら、他の野菜とベーコンを入れる。
▲本当はセロリの葉っぱは入れなくていいんじゃないかと思いますが、別の料理にするのが面倒なので、いつも葉っぱごと入れています。
(5)全体に火が通ったら、お湯を入れ、固形ブイヨン、ローリエを加える。
レンズ豆を戻した場合はここで合流させる(今回はやってません)。
▲乾物の豆を戻した人は、このタイミングで合流させるようです。
今回私は水煮の大豆で代用したので、具材にあらかた火が通ってから大豆を加えました。
▲水煮の豆を使った場合は、煮崩れ防止のために後半に合流させる。
(8)乾燥バジルと塩、胡椒で味を調える。
▲コミックの分量通りに作るのなら、結構どっぱり入れても大丈夫。乾燥バジルはミックスハーブで代用しても。
(9)完成。
▲コミックでは4人前のレシピが掲載されていますが、男性軍人さん基準の4人前です!! 超ドッサリできるよ!!
(3)食べようか
というわけで、盛り付けました。
▲オサレとは程遠いテーブルコーデ? 知ってる。
劇中ではチーズも支給されていたので、付けてみました。
本当はプンパーニッケル(ドイツの黒くて密度が高いパン)も欲しかったんですが、近所では入手できず……ぐぬぬ。
▲形状が近かったので6Pチーズにした次第。
この食事、劇中では初めての実戦に駆り出された歩兵科の生徒に、朝食として配給されています。
もともと家庭料理なだけあり、素朴でほっこりとする味です。
この配給の後、ほどなく戦闘が起こり、死傷者も発生。
この朝食が最後のご飯となった子達も……あえて家庭的で軍隊でも支給しやすいアイントプフを出したのかもしれません。
余談ですが、作者の中島先生がさらりとレシピのアレンジを提示していまして、私は味噌を入れたアレンジが最高に好きです。
よりミリタリー色を強めたい人のためのアレンジもコミックには掲載されていますので、気になった方はぜひ読んでみてくださいね!
【追記:2021/02/15】
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