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書店員父の叫び「白じゃなきゃ駄目っ!!」(notパンツの話)

今、漫画の制作ぐらいしかネタがないんですが、流石につまらんなと思ったので、ちょいとうちの親父のことを書いてみます。
というのも、なぜか前に親父のことを書いた記事、

レビュー数が微妙にいいんですよね、なんでだ。

本屋さんの父ちゃんって、面白いのかな?
じゃあこういうネタも許される?
というわけで、本日は、

書店員の父親についての駄文です。

     *

三上の親父は書店勤務です。
昔、取次(書店へ書籍の卸流通を行う会社)に勤務していて、その後本屋さんにジョブチェンジ。

本に関わる歴が強烈に長いので、売れている漫画等のタイトルは把握しています(読んでいるかは別として)。

私は、急ぎではない限り、本は基本的に父親の勤務先から購入しています。
雑誌とか継続して買っているコミックとか(ただし、発売日のチェックとコールは行う)。

例えば、ずーっと買っている大久保圭先生の『アルテ』(ゼノンコミック)の10巻の発売時。

こんなLINEが残っていました。

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まぁ、大体これで親父の性格をわかっていただけるかと……
悪ふざけ大好きです(私にも受け継がれましたが)。

     *

さて、父親が漫画(というかタイトル)に多少詳しいということは、私は普段は忘れています。
原因は、父が読む漫画と、私が読む漫画の傾向が長年乖離していたこと。
ここ十年は私が成人したのもあって、ようやく話が合うようになりましたが、小さい頃は「親父とは漫画の話がろくろくできないなー」と思っていて、それが刷り込まれていました。

そんな、数年前。
当時三上は独立しておらず、親と同居していました。

その頃、兄が『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のDVDを貸してくれました。

仕事に疲弊して帰宅した私が、夕飯を食べながらボケーっとDVDを観ていると、父親が帰宅してきました(ちなみに、母は在宅の介護の仕事で不在でした)。

「すまん、兄貴からDVD借りたから、それ観てた」

父は画面をさっとみて、キャラクターから瞬時に判断しました。

「エヴァか」

父もスーパーから買ってきた惣菜を座卓に広げ、晩酌を始めます。

「消そうか? テレビ観る?」
「いや、そのまま観てて」

仕事帰りで疲れた父子で、死んだ目をしながら無言の夕食……のはずだったんですが。
あるシーンになった時、それまで沈黙を貫いていた父親が、突然、

ダンっ!!

と座卓を叩きました。
なんぞ!? と驚く三上。
放たれた親父の一言は、

「黒は駄目ッ!!」

三上は呆然。
そんな子供に構わず、もう一度叫ぶ親父。

「レイちゃんは、白じゃなきゃ駄目ッ!!!」

画面を見たら、確かに黒いプラグスーツをきたアヤナミレイ(仮)が出てきておりました。

え? え?
しばらく画面と親父に視線を交互していましたが、親父はコップに酒を注ぎ足しつつ、悔しそうに呟いていました。

「黒なんかじゃだめ、白の清楚さがないとレイちゃんじゃない……ッ!」

エヴァを(というか、綾波ちゃんを)こんなに熱く語れる親父だったなんて、僕ぁ知らなかったよ。

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▲この時、私はこんな顔をしていたはずw

凄まじい衝撃を受けましたw
親父からエヴァの話なんて今まで聞いたことねぇぞwww

その後話を聞いてみたら、エヴァのコミックは棚の定番である上、スピンオフも含めて長期間新刊が出ていた都合、主要キャラクター等はほとんど把握していたそうです。
そういや、涼宮ハルヒも、私より親父の方が詳しかったのを、この時思い出しました。

長年本屋をしていると、中身を読まなくてもこんな人になるんだな……と、興味深く思った出来事でした。

どうでもいいんですが、父はアスカより

断然レイ派

だそうです(三上は真希波派です)。

【2020.12.14追記】
皆様のおかげで、こちらの記事が特スキいただきました(笑)。
ありがとうございますm(_ _)m

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