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今はまだ知らないこと、またいつか見つかること


Mrs.GREEN APPLEという人気バンド。

大ファンっていうわけではないんだけど、メジャーデビュー頃から曲いいなぁと思ってて、好きなバンドだった。
活動休止を経て、その後を振り返ってみれば、色々と驚いたけど、でもやっぱり、この人たちのつくる音楽は好きです。
とりあえずライブDVDを買ってしまって、思ったこと。

わたしたちは傷つけ合いながら生きている、そんな歌詞がミセスには多い。

知らぬ間に誰かを傷つけて
人は誰かの為に光となる
この丸い地球に群がって
人はなにかの為に闇にもなる

パブリック/Mrs.GREEN APPLE

人間誰しも、いまを生きる事自体が罪の連続なのかも。
分からないから、答えが出せないから、モヤモヤする。
今を生きるということは分からないことだらけで、「痛み」に気付くのって、過去になってはじめて気付くこと多くないですか?
だからお互いに傷つけてしまう。
一生を終えて、全く違う誰かに生まれ変わったとしてもこの「痛み」の「記憶」はもうないんだ、またこうやって繰り返していくんだろうか、なんて考えてしまうんだけど、
仕方なく、続いていくことをまっすぐ見つめて生きていく大切さをミセスは伝えてくれてる気がする。

探す宛ても無いのに
失くしてしまう僕らは
何のために 誰のために
傷を増やしてゆくんだろう
雨が降るその後に緑が育つように
意味のない事は無いと信じて 進もうか

答えがない事ばかり
だからこそ愛そうとも

ライラック/Mrs.GREEN APPLE


「時間が解決してくれる」という言葉をよく聞く。
「大人になっていったら分かってくるよ」「段々慣れてきたら分かってくるから」
どうも不安な気持ちになる。
学生時代ってなおさらそうだと思う。
そんなこと言われても、それっていつ来るんだろう?って不安になる。
活動休止前のミセスは、その焦燥感にも似た、不安感に寄り添ってくれるアーティストだったと思う。
大森さんがテレビ番組のインタビューで「消費されていくのに不安を感じた」とか「幼い頃は生き急いでた」とかって言ってたけど、何かしっくりくるなーって思った。
私も、苦手な教科のテストを受ける時みたいに「時間が足りない」「間に合わない」と思いながら生きてることの方が多かったので、だからミセスの曲が好きになったのかもしれない。

学びきれずに卒業
伝えきれずに失恋
遊びきれずに決別 面倒臭いが
地獄じゃあるまいし

音が出る玩具も 痛みを飛ばす魔法も
全部僕にとっての宝物

永遠は無いんだと 無いんだと云フ
僕らは命の火が消えるその日まで歩いてゆく

インフェルノ/Mrs.GREEN APPLE

そんで、めっちゃ焦ってる、不安、で今の話をしてるのに、急に飛び越えて未来の、わたしが終わる時の話をしよう、で始まるのが現在のミセスらしさだと思う。

何処かへ続いて
不安だけど確かなゴールが、
意外と早い日常が、
渇いたココロに注がれる様な
ちょっとした遊びにクローズアップ
繋がり合うでしょう
ただただただくたばるまで
あなたと 飲み干したい 今日を

コロンブス/Mrs.GREEN APPLE

例えば、今度は人間じゃない何かに生まれ変われるんじゃないか、とか、そしたら時間の感じ方も使い方もきっと変わるよ、
私はこのライブを見て、来世は人間でなくてもいいなぁと初めて思った。

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