あの扉の向こうに『何見てんだよ』

あの扉の向こうには
「

隣に誰か引っ越してた

でも別に気にも留めてなかった。

けど、ある日その隣の家から女の子が

親と喧嘩して締め出されてた

そして運悪く目が合って

軽く会釈したんだ

『何見てんだよ！』

見ず知らずの隣人に

女子らしからぬ

いきなり威嚇口撃

それが全ての始まり。

夕暮れの帰り道
いつもと違う視線を感じた。

ある休日の駅までの経路
誰かがきっと見ている。

それが毎日じゃないから
気のせいと思えた。

その場の勘違いだと
捉えていた。

視線の向こうに
あの時のキミがいた事

気付くまでに随分と掛かった

『何見てんだよ！』の威嚇時と

普段のキミとのギャップがありすぎて
わからなかったから

突然の出逢いと威嚇
そこに居合わせた偶然と
キミの照れ隠し

全てが合わさり

繋がる事もある

結局それは

ボクにとっての必然なのかもしれない

」

そんな『何照れてたんだよ😆』って、言い返せばよかったと思う、大切な人との馴れ初めの物語。。