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あの扉の向こうに『おはようのひとり』

あの扉の向こうには


布団から出たくない

仕事にも行きたくない

ずっと寝ていたい

そうボヤくけど、そうもしていられない

仕方なくベッドから起き上がる

周りを見渡し『おはよう』と挨拶

そこには誰かいるわけでもなく

別の何かが見えているわけでもない

ただ起きたという起点を持たせるため

もしこの光景を他の誰かが見ていたなら

誰もいない部屋で一人で挨拶するヤツと

滑稽に映るかもしれない

でもそんな他人の視線に構う気も無い

『おはようのひとり』言は自分に向けて

「さあ、起きるんだよ」の掛け声

もちろん、相手が居たなら意味が違ってくる

あくまで相手が居たならの話だけどね

居ない事に不満はないけど不安がある

居ない事に寂しさがないわけでもない

でもこの現状はしばらく続きそうだ。

『おはようのひとり』言は自己満足

こだまする静かな朝の部屋に

目覚めるためのちょっとしたスパイス

きっと明日も明後日もこの部屋で鳴り響く



そんな、結局は『おはようのふたり』にまた憧れる物語。。


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