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子ども時代の私の「おのまとぺ」

昨日、子ども時代の
おのまとぺの記憶について書きましたが、

私のなかには、たくさんの
おのまとぺがあったように思います。

子ども時代、私は、
いつも空想の世界のなかにいました。

好きなことは、
本を読むことと、お話を書くこと。

町はずれに住んでいて、
放課後、友だちと遊ぶことも少なかったので、

自分だけの世界にひたって遊ぶ生活を、
存分に楽しんでいたのでした。

本も、リアルなものより、
ファンタジーのほうが好きでした。

もともと、子どもというものは、
現実と空想の境界線があいまいですが、

私の場合は、そんな環境もあいまって、

現実に生きていながら、ほとんど
現実から遊離して、空想の世界を、
遊んでいたのではないかと思います。


夢のなかで、よく、空を飛びました。

それも、ゆっくりふわふわではなく、
上空を、高速で。(笑)
それこそ、びゅんびゅんと飛ぶのです。

その爽快な感覚はいまもおぼえています。

一度は、ぐんぐん上昇して、
雲を抜けていったのですが、

ズサッという音とともに、肩先が、
露で濡れるのがわかりました。

雲を突き抜けたあとは、今度は、
急降下して、海に向かってダイブしました。

高い空からは、水平線が丸く見えました。

ちょうど夕日が沈むところで、

その丸い水平線が、赤く染まって、
たとえようもなく美しかったです。


そういえば、眠る前には、
よく、ブランコで遊んでいました。

もちろん、本物ではありません。

ふとんに横になったまま、
ブランコで地面を蹴るときの感覚で、

イメージのなかで、足先を軽く動かします。

すると、からだが、
すいっと、軽く前後に揺れます。
(もちろん、イメージのなかで、ですよ)

どんどん、揺れ幅が大きくなって、
やがて、大きく、ぶらーん、ぶらん。

すーいっ、すいっ。
ひゅーるん、ひゅるん。

風が、からだの脇を抜けていきます。
イメージの世界ですから、どこまでも
高く飛べます。遠くまで飛べます。

すーいっ、すいっ。
ひゅーるん、ひゅるん。

空想のブランコに乗って、
風を感じて、光を感じて、揺れて揺れて…。

いつのまにか、眠りについていたのです。


特別に意識はしていなかったけれど、

そこにはたくさんのおのまとぺが、
かくれていたのだと思います。

私の感覚は、それを楽しんで、
私の子ども時代を満たしたのだと思います。


01★「おのまとぺ」という才能
https://note.com/kamewaza/n/n41222be7ee03
02★宮澤賢治の「おのまとぺ」
https://note.com/kamewaza/n/n0bb96f506746
03★「おのまとぺ」が生まれる瞬間
https://note.com/kamewaza/n/n559073b605d4
04★「おのまとぺ」と「ジブリッシュ」
https://note.com/kamewaza/n/n7e5f7f6bc1b2
05★草野心平の「勝手なコーラス」を勝手に読む
https://note.com/kamewaza/n/n425093d24750
06★「おのまとぺ」で、しりとりしてみた
https://note.com/kamewaza/n/n2d56f633dbb9
07★「おのまとぺ」から、お話をつくってみた
https://note.com/kamewaza/n/n404c4fca0ed0
08★世界は、おのまとぺで満ちている
https://note.com/kamewaza/n/n49ba1795be8c


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