【雑記R6】2/25 本棚の整理と和歌山静子さん追悼
今日は、終日本棚の整理をしておりました。
子どもたちも成長段階に応じて伴走本は変ってきますので、定期的にさよならしないといけない本もあるのです。
本棚スペースを空けてやらないといけないので、私自身の本もかなり見直しました。この先の人生で読みなおすことはないな、と思うのであれば潔くお別れして次のご縁をみつけてやらないと~と心を強く持って取捨選択しておりました。
ああ、早く図書室作りたい。
そうすればこの悩みは解決するのに、と思いつつ、こちらはまだ当分実現の見込みはないので、仕方ないです。
(六条院こしらえた源氏の君の発想に近いのか???)
それはさておき、本って時々旅に出てませんか?
二冊ある同じ本はこの機会に片方を手放しました。
なぜ同じ本を持っているかというと、前に買ったのを忘れて買う、ということはほとんどなくて、絶対あるはずの本がどうしても見つからず、仕方ないので再び買った(そして、その後あっさり見つかった)、ということが度々起こるからです。
同じ本を買うまでには至らなくとも、「あの本にこう書いてあったけど、そうだったかな?」などと思って本を探すときにはどうしても見つからない、ということがよくあります。
かくれんぼ、もしくは旅に出ているとしか思えない。
さて、本を整理するといっても、子どもたちの絵本で私に思い入れのあるものは手放せないのですが、久々にみると懐かしさがこみ上げてきます。
そんなお気に入りの絵本の中に、先月、83歳で亡くなった和歌山静子さんの本が何冊かありました。
ふとめで素朴な線で描かれた挿絵は、安心感があって読み聞かせもゆったりとした気持ちでできました。
親が安らかな気持ちで読むからなのか、こどもたちも気に入っていました
特に、「たたくとぽん」はかめくんの大のお気に入りでした
たまごをぽん、とたたくと ひよこになります。
ひよこをぽんとたたくとめんどりに。
ぽんぽんぽん でたくさんのたまご
ぽんぽんぽん でたくさんのひよこ
そのひよこたちは、わんつうわんつう とぎょうれつして、ひよこたちは、とうとうお空にのぼってお月様になるというふしぎなたわいもないお話
わんつう わんつう ひよこのぎょうれつ わんつうわんつう
歩き始めのこどもが「わんつうわんつう」といいながら廊下をとたとた歩いていた姿が目に焼き付いています。
割合でいえば涙と怒りの方が多い子育てですが、たまーにこういう極上の瞬間があってそれを何度でも反芻してしあわせになれるので、まあ、なんとかがんばれるのでしょう。
そして、私が迂闊なのでしょうが、寺村輝夫氏の「ぼくは王さま」の挿絵も和歌山静子さんだったことに、今回訃報に接して初めて気付きました。
たまごやきが好きで、しゃぼんだま遊びの大好きなちょっとわがままで、でも憎めないおうさま、私も子供の頃に友達のように親しみました。
沢山のかけがえのない読書時間を作ってくれた和歌山静子さんありがとうございました。
思わず、懐かしい本の世界にひたってしまい、本の整理は思うようにすすみませんでしたとさ。