【読書日記】2/13 うちの子たち、最高。「ヒルダさんと3びきのこざる/ブレイク」
ヒルダさんと3びきのこざる
クェンティン・ブレイク (文),エマ・チチェスター・クラーク (絵),むらおか みえ (訳) 徳間書店
仕事から帰って、取っ散らかった家を見るのは、かなりのストレス。
だったらさっさと片付ければ良いのですが、あっという間に元の惨状になると分かっていて片付けるのは、賽の河原の石積み並みの徒労です。
子供たちの教育に悪い、本読むひまがあれば片付けるべき、と脳の中から絶えず指令が飛んできますが、それが出来れば苦労はない、というやつです。
さて、ヒルダさんは、素敵なお部屋に暮らしているお洒落なご婦人。飼っているのは3匹のこざる。
ヒルダさんに可愛がられてのびのーび育っているこざるたちは、ヒルダさんがお出かけしている間に、これでもか!とばかりにいたずら三昧。
編み物をほどいたり、帽子の羽をむしったり、トイレットペーパーでぐるぐるまきになったり、洗剤をぶちまけたり。。。
よくまあ、これだけのいたずらを思いつくもんだと感心します。
家に帰ってきて、このひどい部屋を片付けなくてはならないヒルダさんに同情します。
ヒルダさんは、連日、「今日こそはいい子にしていてね」と言いきかせてでかけるのですが、それで良い子になったら世話はない。
ヒルダさんの絶望的な表情とこざるたちの「え、なんですか、なにかありましたか?」的なおすまし顔の対比が可笑しくて可愛いのです。
そして、ある日、ヒルダさんが帰ってくるとどこもかしこもきちんとしていて・・・こざるたちもいません。さあ、どうしたのか???
そして、最後も素敵。
こざるたちのいる日常、腹も立つし思うようにいかないことだらけだけど、可愛いから仕方ない、の繰り返しなのです。
我が家も、ね。