【詩歌の栞】3/24 卒業と桜の季節に。「花の命は短くて/林芙美子」
「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」
私は、長いことこの部分しか知りませんでした。
そして、私は「この言葉、苦手」でした。桜を見てこのような自己陶酔感あふれる台詞を言いつつ溜息をついている人とは、あまり仲良くなれないだろうな、と。
ところが、これは一連の詩の中の一節だったのです。
赤毛のアンの翻訳者、村岡花子へと贈った手紙にこの詩が書かれていたそうです。
イメージが全然違います。
敬遠していた人と話をしてみたら案外気が合うじゃないの、というくらいの意外性。
いつもい