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F1開幕!開幕戦予選から見るレッドブルホンダタイトルの可能性

はじめに

今年は新型コロナウイルスの影響でF1の開幕が大きく遅れてしまいましたね⋯

今年は日本グランプリの開催を中止すると公式発表がありましたので、日本のF1ファンの一人として日本グランプリの開催がないのは大変寂しいです⋯

とはいえ、F1関係者の皆さまの協力でなんとかF1の全レースが開催中止にならずに開催出来ているので多大な感謝をしつつ、今年もF1を思いっきり楽しんでいきたいと思います!

それでは、本題の昨日行われたF1開幕戦オーストリアGP予選についてみていきましょう!

Q1:速くなったウィリアムズ


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筆者はオフシーズンテストや前評判などの情報はあまり仕入れていないので、去年と比べて勢力図がどのように変化するか楽しみにしていました!

Q1落ちはハースのマグヌッセン、ウィリアムズの2台、アルファロメオの2台となりました…

Q1の感想として、ウィリアムズが去年よりも速くなってQ2争いを現実的に争えるようになりましたね!

去年のウィリアムズを見ているとまるで別カテゴリーのようなタイム差になっていたので、ウィリアムズの躍進は嬉しかったです!!

1人タイムが遅いウィリアムズのラティフィは予選前のFP3でクラッシュした影響でしょうか…?

今年はピットクルーの人数制限もあって、マシン修理が例年よりも時間がかかるとのことなのでその影響もあったかもしれません…

Q2:ベッテルまさかのノックアウト


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Q2落ちはフェラーリのベッテル、アルファタウリの2台、ルノーのオコン、ハースのグロージャンとなりました…

予選を通して筆者が最も驚いたのがフェラーリのベッテルQ2落ちです…

チームメイトのルクレールも10位とギリギリの順位で通過しています…

昨年(のモナコを除いて)当たり前のようにQ3へ進んでいたフェラーリがここまで苦戦するとは思っていませんでした!

何故ここまで苦戦してるのかは自分なりに考察したことを後述します。

また、ホンダPUを積んでいるアルファタウリの2台もここで落ちましたね…

Q1をリアルタイムで観ていた時はガスリーがQ3まで行けるかと思っていただけに少し残念です…

また、レッドブルのフェルスタッペンがQ3進出メンバーの中で唯一ミディアムタイヤでの通過を果たしたので、決勝の戦略にも影響していきそうです。

Q3:メルセデス圧巻のフロントロウ独占

Q3まで残ったのはメルセデスの2台、レッドブルの2台、マクラーレンの2台、レーシングポイントの2台、ルノーのリカルド、フェラーリのルクレールです。

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メルセデス強い!とにかくメルセデスが速かった!!

オーストリアのレッドブルリンクは1周が短いコースなだけにタイム差が出にくい特徴があります。

それでも3位レッドブルのフェルスタッペンとコンマ5秒の差をつけてフロントロウ独占したのは今年もメルセデスの速さを見せるには充分ではないでしょうか。

個人的に驚いたことが4位マクラーレンのノリスです!レッドブルの2台を割って入ってきました!!

去年から随所に予選の速さを見せていたノリスですが、それでもこのタイムなら中団から頭ひとつ抜けて速いです!

この速さが決勝でも維持できるなら表彰台争いも現実的になるでしょう!!

決勝がどのようなレースになるのか待ち遠しいです!!

セクタータイムから見る各チームのマシン性能

F1の結果と一言を書いた後にこのようなコーナーを今後(と言っても今回限りかもしれないが)設けていこうかなと思います!

今回はコースの特徴から各チームの傾向を見ていきます!

F12020が開幕して予選結果が出ましたが、現時点での各チームのマシン性能の特徴を簡単に見ていきます!

なお、求められるマシン性能の部分は厳密には間違っている場合がありますので、「へぇ〜そうなんだ〜」くらいに思ってください…

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コース全体の特徴

今回行われているオーストリアのレッドブルリンクはコース全体の特徴として、『高い空力とパワーが要求される高速サーキット』があります。

エンジン全開率(コース一周の中でどれだけアクセルを思いっきり踏んでいるか)は、伝統ある高速サーキットとして有名なイタリア(77%)に次ぐ、予定変更前の2020年F1開催地の中(以下:F1開催地)で2番目に高い値(72%)です。

また、コーナーがF1開催地の中で最も少なく1周がF1開催地の中で4番目に短いですが、安定しない気候条件やコースの高低差から1周をきれいにまとめるのが難しいサーキットです。

各セクターの特徴

セクター1はメインストレートの後半とコースの中で最も長い直線(厳密には緩い2コーナーもあるが、F1マシンではほぼ直線である)の終わりで構成されています。

20秒にも満たない短い区間ですが、特に「ストレートスピードの伸び」が求められます。

セクター2はハードブレーキングが要求される3コーナー、直線を挟み再びハードブレーキングが要求されコーナー出口の立ち上がりが難しい4コーナー、加速しながら曲がる5コーナーに、難しい中速の6コーナーで構成されています。

この区間では特に「コーナー時の安定性」「加速性能」が求められます。

セクター3は中速で左に回り込むような難しい7コーナー、立ち上がりすぐに右へ曲がる8コーナー、スピードを乗せつつ右へ曲がる9コーナー10コーナーとメインストレートの前半で構成されています。

この区間では、特に「空力の高さ」が求められます。

個人的にはこの区間が最も各チームのマシン性能の差が出やすいと考えています。

各チームのマシンの特徴

前述の要素を踏まえて予選各セクターのベストタイムを見比べていきます。

あくまで個人的な考察なので参考程度にお願いします…

・メルセデス

フロントロウ独占しただけあって、セクター3で他チームに比べて頭ひとつ抜けています!

この区間が速いことは他の高速サーキットも同じように速いのではないかと思われます。

また、セクター1,2でも上位に入るタイムなので純粋なマシン性能で比べるなら、やはりメルセデスが最も速いのではないでしょうか。

間違いなく今年のチャンピオンシップスの中心チームになるでしょう。

・レッドブル

全セクター安定して上位の速さですが、特にセクター2が他チームよりも速いですね!

総合して速いのでマシン性能もかなり高いですが、メルセデスが特に優れているので影に隠れがちですね…

ストップ&ゴーのコースや中速コーナーが多いコースではメルセデスと互角以上に渡り合える可能性がありますが、現状においては2番目の速さのチームでしょうか。

・マクラーレン

セクター1がかなり速く、セクター3も上位の速さですね。

マクラーレン・ホンダ時代の頃を考えるとかなり変わってきましたね。

高速部分が他チームと比較して速いので、安定して上位を狙えるのではないでしょうか。

高速サーキットでは表彰台争いにも絡んでくる可能性もあります。(今回のオーストリアも展開次第では表彰台が充分あると考えています。)

・レーシングポイント

セクター1が速く、セクター2,3も上位の速さです。

セクター3は上位の速さといっても、最上位からはやや遅れを取ってるのでメルセデスよりは遅く、レッドブルにも決勝では徐々に離されていくのではないかと思います。

それでもマシン全体の速さとしては中団上位の速さがあるので、コンストラクターズ5位以内には入ってきそうです。

・フェラーリ

セクター1は平均を下回るくらいの速さ、セクター2,3は上位の速さです。

フェラーリが去年に比べて苦しんだ理由は、セクター1で他チームに比べて伸び悩んだからとハッキリ分かりますね。

恐らくですが、マシンの速さがあまりないためダウンフォース(※マシンを下に押さえつける力、これが高いほどコーナー速度が上がるが、直線が遅くなる)をつけて、直線速度を犠牲にしても何とか速くしようとしたのではないでしょうか。

低中速度のコースでは上位争いに入りそうですが、今回は高速コースで相性が悪いのか、現状では中団で入賞争いになりそうです。

今回の決勝でも入賞争いの位置にいるのではないでしょうか。

・ルノー

セクター1は平均くらいか?(2台にタイム差があるのでその間をとりました…)、セクター2,3は平均を下回る速さです。

ストレート重視のマシン仕様になっているのは去年と同じでしょうか。

しかし、各セクターの最高速度(スピードトラップ)だけ見るとそこまでストレート重視の印象はないので評価が難しいですね…

マシンの速さは全チームの中で最も平均に近いのではないでしょうか。

毎戦入賞争いを演じるくらいの速さは現状ありそうです。

・アルファタウリ

各セクターで平均から平均やや下の速さです。

どの区間も飛び抜けて良くも悪くもないのでどのコースにも苦手がなさそうな反面、相性が良いコースも少なそうです…

現状は入賞争いに入れるかどうかくらいの速さでしょうか。

昨年荒れたレース展開で表彰台を獲得した実績もあるので、レース展開次第ではミラクルを起こしてくれることを期待しましょう!

・ハース

セクター1は平均からは遅く、セクター2,3は遅いです。

特にセクター3は全チームの中で最も遅いので、マシンの運転も両ドライバー苦労しているのではないでしょうか。

…ドライバーの実力の可能性もありますが、今回はあくまでマシン性能について触れているので考慮しないようにします。

正直言うと、今年も厳しいと思いますね。

どこかのレースで入賞出来るチャンスが来た時にしっかりモノにしないと、コンストラクターズ最下位もありえそうです…

良いところをあげるなら、直線速度は平均やや上の速さがあるので、ストップ&ゴーのサーキットではチャンスがあるのかなと。

今回の決勝では入賞争いからは遠そうです。

・アルファロメオ

セクター1は平均からは遅く、セクター2,3は遅いです。

セクター2,3が遅いとなるとマシンの速さも他チームに比べて遅くなると思われるので、今年は去年よりも入賞を争う回数は確実に減るでしょう…

タイムを見てるとマシンが不安定気味でドライバーがアクセルを踏み込めないのでしょうか?

今回の決勝も入賞争いからは遠そうです。

・ウィリアムズ

全セクター通して遅いです!

ただし、昨年よりも大きく差を縮めているので、昨年よく見かけた最後方で淡々と走るだけの展開にはなりにくいでしょう。

各セクターの中ではセクター2が最も苦労しているようで、空力の部分で他チームと比べて苦戦しているように見えます。

今回の決勝は入賞争いは厳しく、テールエンダー争いを繰り広げられるかどうかでしょうか。

おわりに

レッドブルホンダのタイトルの可能性ですが、現実的に争える位置にはいるでしょう。

しかし、現状は最速のマシンではないのでタイトル獲得の可能性は高くはないように思えます。

メルセデスが苦手なレース(と言っても現状見当たらなさそうですが…)をしっかりものにして、タイトル争いにくらいついて欲しいところです。

最後にひとつ謝罪を…

予選結果だけ投稿してから各チームの戦力分析に時間が空いてしまったので、タイトル詐欺のような形になってしまい申し訳ない気持ちです。

本格的に書いたノートの投稿はこれが初めてで至らない部分やミスも多いと思いますが、最後まで見てくれた読者の皆さまに感謝しています。

今回の記事のアドバイスや感想をコメントで教えていただけると幸いです。

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