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「カンタン」な手術に向けた入院初日

子宮頸部円錐切除術を受けるために、初めての入院をすることになった。病院によって日帰りでできたり、入院の期間も異なるようだけど、私がお世話になっている病院は2泊3日。手術前日に入院し、2日目に手術を受け(術後2時間は横になったまま安静)、手術翌朝に診察をして何も問題無ければ、お昼ころ退院...という流れ。この記事では、入院の準備〜初日について残す。

持ち物

入院当日の朝、術前説明の時に渡された紙に記載されていた下記のリストに沿って、持ち物を用意した。

・パジャマ(前あきのもの)- 手持ちに前あきがなかったので、レンタルを利用
・バスタオル(大きめのもの)1枚
・タオル 2〜3枚 & 洗面用具
・ティッシュペーパー
・コップ(割れないもの)&(必要であれば)口先が曲がるストロー
・生理用ショーツ
・生理用ナプキン 10枚程度
・室内履き(かかとのある滑りにくいもの)
・髪を結ぶゴム(金属の付いていないもの)
・ティージーパンツ 1枚
- 手術直後に履く。病院内の売店で購入可能
・(あれば)内服薬とお薬手帳
・術前説明で渡された説明書と同意書、問診用紙

ここに書いていなくて、個人的に持って行けば良かったと思ったのは、

・筆記用具 - 尿や便の回数を記録したり、アンケートを記入するのに、少なくともボールペン一本くらいあると便利。結局、借りたけど。
・好きなお茶のティーバッグ - 夕食が6時半ころには済んでしまうので、そのあとお腹を紛らわせたり、ゆったりするのにあれば良かったなぁ、と。お湯は共有スペースでゲット可能(病院によると思いますが)。
・ドライヤー - 持って行ったところで使えるのかは謎なのだけど、手術前日はシャワーできるので、その時に髪を洗うなら必要だなぁ、と。結局、髪を洗わずに2泊3日を終えたけど。

あと、リストにあるバスタオルはシャワーの後、体を拭く目的かと思いきや、それ以外に、手術直後にベッドの腰回りに敷かれました。その下には防水シートも敷いてあるのだけれど、想定以上の出血があった時のためかと。

忘れ物や欲しいものがあれば病院内の売店(コンビニ)で購入できるので、困ったりすることはないけれど、より快適に入院生活を送るために可能な範囲で持っていけるものは何かな、と考えみても良かったと今は思う。

入院当日

朝10:00〜10:30までに入院の受付を済ませてください、と言われたので10時過ぎに到着してみたものの、私がお世話になっている病院は、入退院を同じ時間帯に受け付けるので、受付オフィスは大混雑。ようやく受付を終え、案内に従って病棟に行き入院の旨を申し出ると、ここでも待合室的なところでしばらく待機。私を含めて5〜6名待っていたように思う。

病院側の準備ができ次第、一人一人、案内される。その時に「体調に変化はありませんか?」と聞かれるのだが、私の前に案内されていた人が「入院したらお酒が飲めなくなるから、ここ数日、冷たいビールを飲みすぎてお腹を壊しました」と答えていた。その気持ち、痛いほどわかる。

部屋に案内されて一息つくと、入れ替わり立ち替わり、先生や看護師が挨拶と問診に来る。看護師さんは体温と血圧を計り、起床・消灯時間や食事の時間など、入院生活についての一通り説明。その後、麻酔科の先生、薬剤師、そして再度、看護師さんが採血に来て、最後に担当の婦人科の先生が挨拶に来た。みなさん、最初に名乗ってくださるものの、その後の説明を聞き終わる頃には忘れてしまう。記憶力の乏しさを実感する。

食事制限

術前説明の時から聞いていたけれど、全身麻酔の効果を損なわないために、固形物は前日21時までしか口にできず、飲み物は手術当日の朝6時まで。それ以降、歯磨きとうがいはできるものの、唾以外飲み込んではいけない。

この手術を受けるにあたって、いろいろあった懸念事項の中で、この食事制限も心配だった。食いしん坊、万歳。普段、水だって一日1.5リットルは飲むのに。ただ、当たり前だけど、何とかなるもの。前日、食べられる内に大好きな苺のデザートを食べておけば。そして、食欲があるというのは健康な証拠。

気持ちの変化

お昼から夜まで病院内で過ごしてみて、社会から離れている感が湧き上がってきた。私が入院したのは木曜日。普段だったら電車に乗ってオフィスに行き(今は在宅推奨ではあるものの)、ランチのために外出し、電車に乗って帰り、途中でスーパーに寄ったり。そして同僚や夫と他愛のない話をする。

入院していても、携帯・ネットは繋がるし、テレビも見られるから、人と連絡を取ったり、情報を得ることはできるけれど、そういうことではない。大げさな言葉だけれど、社会参画している感がなくなる。

今回は、幸いにも短い入院期間で済んだけれど、長くなれば、病気や怪我の治療のストレスだけではなく、社会と離れていることに対するストレスが大きくなるだろう。現場ではこうした総合的なメンタルケアもされているのだろうけど、入院前はこんな感覚になったことがなかったので、新たな気づきだった。

これが初日。

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