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献血童貞を卒業した話

ずっとずっと献血をしたいと思っていた


理由は、なんかの本で、献血行くとお菓子やらジュースをもらえると知っていたからという単純な理由だ。


そんな長年の夢がついに今日実現したのだ。



振り返ると、私が献血に挑戦しようとしたのは高校2年のころだ。


学校に献血バスがくるから希望者は授業中でも行ってもいいよ、と放送が流れた。


献血からきてくれる かつ 授業を合法的にさぼれるという好条件。
逃すわけにはいかない。


私は意気揚々と献血バスに向かった。


バスに乗る前に、空き教室に通され、献血前の調査や問診を行った。


名前や住所等の個人情報を記載し、看護師だか医師?だかと問診を行った。


昨日の就寝時間や朝ごはんは食べたか等、その日の体調を聞かれるので答えていく。

そんなことはいいから、はやく献血させてくれ!
そう思う私にある質問が投げかけられた。


予防注射も最近してないですか


インフルエンザがはやる11月
私は毎年インフルエンザワクチンを接種し
今まで一回もインフルにかかったことのない
免疫最強の女だ。
健康体そのものだ。

それが…こんなところで…


…あ、しちゃいました…。。


こうして私が願っていた献血は惜しくもできなかった。

しかし献血しようという意思を尊重してくれたのか、お菓子など、本来献血をしたものだけが与えられる感謝の品を私ももらってしまった。


正直、かなり申し訳ないし、悔しい。
いつか必ず献血してやる。

そう心に誓ったのだ。



月日は流れ、ある日、大学の部活の恩師が引退するということで集まりがあった。

恩師が最後にお別れの言葉や今までの思い出を語った。そして最後にこれからの抱負を語った。

これからも社会貢献として献血をできるまでしていきたい、そう話した。

恩師は今69歳で、献血ができるのは70歳までだという。

つまり今年が献血ラストイヤーなのだ。

正直69歳でも献血してる方がいるのかということに驚いた。

また、若い人が献血しなくてはという気持ちになり、どこかに隠れていた私の献血魂が復活した。



その数週間後…
職場でもくもくと仕事をしていると放送が流れた


本日は献血バスがきております。ご協力をお願いします。


また、献血バスが私に近づいてきてくれた…!
こんなチャンスない!


献血は13時から開始するとのことだったので、昼休憩が終わるちょっと前に課長に

献血いってきていいすか?(キラン)

といった感じでお願いし、13時ちょい前に会場へ向かった。


会場はまだ人がいなく、やる気満々の一番乗りになってしまった。


すぐ係の人がきて、問診票を記入した。

初めてだったので、献血カード?をつくる手続きもした。

その後医師との問診があった。


今回のわたしは完璧だ。薬も飲んでないし、注射もしてない。なんなら体調がめっちゃいい。

海外になんてまったく行ってないし、コロナもインフルにもなってない。

まさに献血日和だ。


一個気になったのは、出血を伴う歯科治療を3日以内にしていないかという点。

健康体でも歯医者もダメなのか、危うくチャンスを流すところだったゼ。と内心思った。


問診をクリアした私は、いよいよ待望の献血バスへと誘導された。


献血バスに入ると、看護師さん?が3名おり、にこやかに挨拶してくれた。


まず最初に血が献血可能か検査をした。

指から採血し、それで濃度や血液型の検査をした。

あとで献血時の痛みについて記載するが、正直、献血よりこの指の採血のほうが痛かった。


いや、正直全く痛くないに等しい。
直接みていないので詳細はよくわからないが、
(針刺すシーンはみたくないので)

中指に指パッチンみたいな衝撃がはしり、ちらっとみると中指にぷくーっと血が出ていた。

血を見たからかもしれないが、
うわー血だーちょっと痛えーと思った。

その後血液型O型ですねー、濃度もオッケーですと言われ、中指に絆創膏を貼ってもらった。

抑えててくださいねと言われ、中指を親指で抑えたため、若干釈迦ちっくなポーズを余儀なくされた。


さて、検査もクリアしいよいよ献血だ!!

私は血管がまじで出ないタイプかつ手が冷えやすいタイプなので最初針刺すのに大変そうだったが、なんとか刺してもらえた。

刺した時の痛みはあまりなかった。

何分くらいでおわりますか?と聞くと、

人によりますけど、血管がめっちゃ出てる男性とかだと5分で終わるという。

5分?!?

ちなみに今回の採血量は400ml

初回で400なのでそれで緊張して若干手が冷えたというのもあるが、、、

五分で終わる人いんの?!という衝撃で、

逆に、
「やってやんよ!!!?」
という気持ちが芽生えた。


20分ほどたっただろうか、
看護師さんが手をあっためてくれたおかげで
私の血は無事に400とることができた。


血をとってる間は、看護師さんと世間話したり、献血について話をしたりしてあっという間だった。


血を抜くことで、血の巡りがよくなり、肩こりや頭痛が改善することもあるらしい。


抜いたあとは、ふらっとすることもなく大丈夫だった。


最後に受付のところに戻り、献血カードやお菓子などのものをいただいた。


今回はついに、感謝されるべくしてお菓子などをいただけたのだ。

高校生の頃の私、やってやったぞ。


血を抜いたことで、なんだか体が軽い。


…まぁ物理的に軽くなってるんだが。



念願の献血を終え、晴れやかな気持ちで職場に戻った。



初献血の感想は、思ったよりも全然大丈夫!ということ。

正直、血抜かれたら絶対ふらっとなるし気分悪くなるだろ!と思っていたが、無問題だった。


もう一個思ったことは、まじで健康じゃないと献血できないということ。


献血したくても、普段薬のんでるからダメとか、意外と小さなことでできない人って結構いるのかなと感じた。


だからこそ、健康で献血できる私が率先して献血しなくては!という気持ちにもなった。



献血は健康であれば誰でもできる社会貢献のひとつだから、自分は社会の役に立っている!!という気持ちになれる。


また、行くと看護師さんたちが優しくしてくれるので心の治安も保たれる。

ぜひ自己肯定感上げたい方、行ってください。


そういや、献血カード渡された時、次回は4ヶ月後から可能です〜って言われたのが結構びっくりした。


え?!四か月後?

俺もう1ヶ月後とかには全然いけますけど?!
とすら思った。

やりたくても4ヶ月後か…
いけるようにスケジュール帳にメモしておこう。



念願の献血デビューを果たした私。


帰って早速旦那に報告し、その日の夜は
最近続けていた筋トレも合法的にさぼり、
食べたかったパンケーキを食べにいった。


今日は私の献血記念日♪


献血童貞の皆さん、ぜひ一度献血してみてください。


追記

献血後、職場に戻ると、仲のいい派遣さんに献血どうでした〜?と聞かれたので、

全然大丈夫でしたよ〜○○さんも是非〜と答えたのだが、


あ〜、わたし体重足りなくて…と返されてしまった。



そっか、献血できるってことは50キロありますって公言してるようなもんだよな。とその後気付いた私だった。



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