【岡部幸輝】仮面浪人の一週間

 北海道大学文学部の、一年生から二年生への進級要件は、一年生の間に全学教育科目を32単位以上取得することでした。後期は本業(受験勉強)が忙しくなると思ったので、最低でも前期に20単位、後期で12単位をとる計画で履修登録をしていました。
 前期の時間割は、月曜日2コマ、火曜日3コマ、水曜日1コマ、木曜日3コマ、金曜日2コマでした。
このうち、英語が週二回あるのですが、片方はパソコンを使った自習という形で、TOEFLと試験ができていれば単位はもらえるということだったので、授業には試験の時のみ出席し、単位を取得しました。またTOEFL(ITP)に関しては530点以上取ると、優秀認定といって授業に出なくてもAがもらえるという制度があったので、後期は英語の授業には出ずに済みました。
 土曜日は一日中受験勉強に当てました。日曜日は大学の課題や趣味である読書に費やし、受験勉強は寝る前に単語帳をやる程度にしていました。北大では情報の授業で毎週課題が出るので、日曜日は半日その課題に費やすことも屡々でした。
 家から北大までは、全速力で北大農場を自転車で突っ切れば5分かからないくらいで通えたので、受験勉強はなるべく家で行いました。勉強時間はストップウォッチで毎回計測して記録をつけていたのですが、1コマしかない水曜日は10時間前後、それ以外の日は8時間前後勉強していました。

 一日の流れとしては、朝5時に起床し、6時までに入浴をすませ、7時まで英語の音読や英作文をやり、7時から学生会館の食堂で朝食、日中は授業に出るか国・数・英の二次試験対策をやり、昼食は大学の北部食堂で食べるか学生会館で出してもらえる弁当を食べ、18時から学生会館の食堂で夕食、その後22時~22時半あたりまで世界史の論述対策や英語をやり、寝る前に古文単語帳と英単語帳をやって就寝、という感じです。就寝前と学生会館の食堂でご飯を食べている時の、勉強をしなくてもいい時間が一日の中で一番幸せな時間でした。生活リズムを整え、毎日ある程度決まった時間に行動することが習慣になると、勉強時間もしっかり確保できると思います。

 前期は20単位全て取得することができましたが、後期は英語の優秀認定の分の単位しかとれませんでした。冬休みまでは毎回授業に出ていたのですが、センター前後に固まっている大学の試験を受けるのがどうしても嫌になってしまったのです。また、京大に落ちた場合に北大で進級するとしても、一年間受験勉強しかしていなくて、二年生からの専門をどうするかなんて決められそうもありませんでした。そのため親に、京大に落ちたら留年します、許してください、と伝えて、後期の試験は受けなかったのです。

 前期で32単位とっておけば楽だったのではないか、という人もいるかもしれません。例えば、京大文学部では一開講期につき34単位まで履修登録が可能ですから、そのようなこともできます。しかし、北大文学部は、23単位までしか登録できないので、それはできませんでした。京大にきて、北大の時に比べて周りの人たちが大量に授業を入れているので、驚いています。

→【受験勉強】
https://note.com/kamen_to_kyoto/n/na04babcf525b
☑︎【仮面浪人するか迷っている人へ】
https://note.com/kamen_to_kyoto/n/ne01ac6f3cf4c
☑︎【親や友人との付き合い方】
https://note.com/kamen_to_kyoto/n/n45ebaa8ce26b

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