【294】履修登録

 ここでは僕の早稲田1年前期の履修登録について話します。僕はシラバスから授業内容や成績評価方法などの情報をちゃんと把握することで日々の忙しさも想定したりその授業を取る意義を考えたりした上で履修登録をしたつもりでいました。その当時、僕も18歳。一応十八年間は生きてきたのだから、目の前に与えられた情報からこの先の見通しを立てるなど、仮面浪人という未知の経験であっても造作もないと思っていたのです。これは大きな間違いでした。大学生は思ってた以上に忙しく、そして思ってもいない面で大変でしたし、大学の授業がどういうものかについても僕は見誤っていました。
 具体的な話に移りましょう。1日のコマ数などの詳細は「仮面浪人の一週間」で話しますが前期は合計14コマの授業を取りました。うち必修科目が、法律科目3コマ・法律のゼミ形式の授業1コマ・英語2コマ・ドイツ語3コマの合計9コマでした。そして必修以外の教養科目として卒業までに7コマ分の授業を取る必要がありましたが、先輩や友人の話を聞くと1年次で取り切る人が多いとのこと。単位の上限的に僕は最大5コマ教養科目を入れることができましたが、ご察しの通り僕は5コマ全部取りました。理由は主に以下の三つ、「みんなそうしてたから」「一週間の予定や空き時間を考えた上で忙しさ的にも問題ないと判断したから」「教養科目からも学ぶことはあると思い自分の興味関心に基づいて授業を取ったつもりだったから」。そして最終的には「うーん、まぁいけるやろ!w」——こんな軽い気持ちでした。しかし実際には、やってみなければ分からない様々な問題点が多く潜んでいたのです。
 今振り返ってみて挙げられる前述の三つの理由の問題点を話します。一つ、2年生以降でも教養科目は無理なく取れるということは分かっていたが選択肢として考えられなかったこと。「みんなそうしてる」という事実は無意識のうちに自分をそっちの方向に向けることとなりました。「今できること≠今すべきこと」です。当時の僕の最大の目的は「仮面浪人成功」なわけで、そのために最善の環境を整えてあげるべきだったと思います。「たぶんいけるやろ!w」で突っ込むのではなく、「後々足枷になりうるからやめておこう」としておくなど自分がやれるラインというものを厳格に引いてあげるべきでした。まだ実際に仮面浪人の生活を体験してないうちは尚更です。二つ、大学の授業は思ってた以上に疲れるものだったということと精神的な疲労を考慮していなかったこと。大学という未知の環境や新たな人間関係に適応するには自分の思っている以上の労力が必要でした。「朝早く起きて勉強する」「大学終わったあとはがっつり勉強する」——最初のうちはできたものの、段々と疲れを言い訳にしてしなくなってしまいました。ゆとりある生活設計をしておけばよかったです。三つ、大学の授業についてありもしない理想像を観念していたこと。新たな視点・知識の獲得が(無条件に)できるだろうと期待していた僕は大学の授業をつまらないと感じてしまいます。面白い授業もありましたが、それも前述の日々の忙しさの面から疎かにしてしまったところがあります。結果、「単位は一応取れたけど学べたことはあまり無い」という当初授業を取った目的からすれば好ましくない状況になってしまいました。大学は何か目新しく興味深いものを提供する場所というよりは、自ら学ぶ意志を持った人が行く場所であると今は思います。当たり前のことですが当時の僕は全く気づいていませんでした。大学の授業をどう使うかについてよく考えてみてください。僕は完全に見落としていましたが、履修取消も一つの手段です。大学の授業を肌で感じてみて合わなかったら取り消すというのも合理的なやり方だと僕は思います。
 僕は見通しを立てて履修登録ができたと慢心していたため、以上のような問題に直面することになりました。この失敗談から皆さんが少しでも現実的な見通しを立ててより良い履修登録ができればと思います。そして最後に少しずるい(?)話をして履修登録の話を終わります。僕の場合、早稲田でちゃんと単位を取ることが仮面の条件の一つでしたが、「単位を取る」ことに限って話をすれば「出席課題無し試験100%」の授業が一番ありがたかったです。出席や課題に縛られず自分のペースで単位取得を目指せるため、受験勉強という大きなタスクを抱えている状況では色々融通が利きました。後期の場合、試験日程がセンター後であることが多いため、あまり多く試験を抱えると手一杯になってしまうことには注意ですが…。以上、あくまで僕の一例でしたが参考になれば幸いです。具体的な日常については「仮面浪人の一週間」を見てください!

→【サークル】
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【仮面浪人の一週間】
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【受験勉強】
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☑︎【仮面浪人するか迷っている君へ】
https://note.com/kamen_to_kyoto/n/n7ce0d9c7143e
☑︎【親や友人との付き合い方】
https://note.com/kamen_to_kyoto/n/n977364cb160a

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