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古事記天皇系譜とラーマーヤナの聖数4と8

#ラーマーヤナ

あくまで、ひとつの仮説として、お読みください。


KEIFU

ラーマーヤナの、怪鳥ジャターユが唐突に語る鳥族の神系譜。

および、日本の天皇系譜の同質性。


ラーマーヤナ第3巻2章。

太古より我らはブラフマー神の子孫として知られていた。祖はカルダマといい、その後ヴィクリタ、シェーシャ、スターヌ以下8代を経てダクシャとなり、さらに2代を経てカシャパとなった。彼はダクシャの系統の60の女子中の8人と婚した。

(以下、カシャパの后たちから世界と人間や魔物や動物が生まれる)


スターヌをサノ=神武に重ねると、天孫ニニギから、成務までの系譜と重なる。さらに世界創造にかかわる8人の后を八幡の母神功皇后とみなすと、より親密にパターンが一致する。


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古事記、日本書紀にまとめられた、天皇系譜は、じつに単純な数字にまとめられています。4と8の繰り返しです。

世界の民族には、聖数の観念があります。日本から南太平洋にかけては8です。北米ネイティブは4です。


まず、天孫ニニギから神武までの神話が4代。次に架空の8代。そして実在の可能性のある初代王、崇神からの初期ヤマト王権が4代。次の八幡神として祀られる仲哀、応神から、血縁を虐殺した雄略まで8代。雄略の後の混乱期4代。継体から推古まで初期飛鳥王権8代。古事記はここで終わります。

さすがに推古以後は、実在の王権にまちがいない。架空の王権は成り立たなくなります。

神武から推古まで、4*8*4*8*4*8と並ぶ系譜は、強引な嘘で埋めあわさないとなりたたないでしょう。

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追記

架空の大王と実在の可能性のある大王を見分ける、実に簡単な記載が、古事記には明快に書かれています。最古の写本には、崩御した年の、干支が、書かれている大王と書かれていない大王があります。当然、書かれている大王が実在の可能性がある。

干支から崩御年を計算すると。

崇神318年

成務355年

仲哀362年

応神394年

仁徳427年

履中432年

反正437年

允恭454年

雄略489年

継体527年

安閑535年

敏達584年

用明587年

崇峻592年

推古628年


テキスト

水野祐「王朝はひとつだったか」

昭和50年『日本古代史の謎』朝日新聞社


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