![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87097487/rectangle_large_type_2_0ea063f8815e564bede9196a42d0e247.png?width=800)
古事記天皇系譜とラーマーヤナの聖数4と8
あくまで、ひとつの仮説として、お読みください。
KEIFU
ラーマーヤナの、怪鳥ジャターユが唐突に語る鳥族の神系譜。
および、日本の天皇系譜の同質性。
ラーマーヤナ第3巻2章。
太古より我らはブラフマー神の子孫として知られていた。祖はカルダマといい、その後ヴィクリタ、シェーシャ、スターヌ以下8代を経てダクシャとなり、さらに2代を経てカシャパとなった。彼はダクシャの系統の60の女子中の8人と婚した。
(以下、カシャパの后たちから世界と人間や魔物や動物が生まれる)
スターヌをサノ=神武に重ねると、天孫ニニギから、成務までの系譜と重なる。さらに世界創造にかかわる8人の后を八幡の母神功皇后とみなすと、より親密にパターンが一致する。
🐢🐢🐢🐢
古事記、日本書紀にまとめられた、天皇系譜は、じつに単純な数字にまとめられています。4と8の繰り返しです。
世界の民族には、聖数の観念があります。日本から南太平洋にかけては8です。北米ネイティブは4です。
まず、天孫ニニギから神武までの神話が4代。次に架空の8代。そして実在の可能性のある初代王、崇神からの初期ヤマト王権が4代。次の八幡神として祀られる仲哀、応神から、血縁を虐殺した雄略まで8代。雄略の後の混乱期4代。継体から推古まで初期飛鳥王権8代。古事記はここで終わります。
さすがに推古以後は、実在の王権にまちがいない。架空の王権は成り立たなくなります。
神武から推古まで、4*8*4*8*4*8と並ぶ系譜は、強引な嘘で埋めあわさないとなりたたないでしょう。
🐢🐢🐢🐢
追記
架空の大王と実在の可能性のある大王を見分ける、実に簡単な記載が、古事記には明快に書かれています。最古の写本には、崩御した年の、干支が、書かれている大王と書かれていない大王があります。当然、書かれている大王が実在の可能性がある。
干支から崩御年を計算すると。
崇神318年
成務355年
仲哀362年
応神394年
仁徳427年
履中432年
反正437年
允恭454年
雄略489年
継体527年
安閑535年
敏達584年
用明587年
崇峻592年
推古628年
テキスト
水野祐「王朝はひとつだったか」
昭和50年『日本古代史の謎』朝日新聞社
![](https://assets.st-note.com/img/1663447032212-2eiamMVn9l.jpg)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?