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25日は天神さんのご縁日。大阪天満宮裏からおまいり。愛と運命の世界。


北参道と落語小屋繁昌亭

25日は天神さんのご縁日。7月25日は大阪の夏祭りのしめくくり、天神祭です。今日は、4月25日、月まいりとして、ふらりと参拝。

もより駅は、地下鉄メトロ南森町とJR東西線大阪天満宮。本来の正面は南だが、駅からは北から入ることになります。


北から入ると、まず大将軍社。難波宮の時代、宮の乾(いぬい、西北)の道祖神として、朝鮮の神様大将軍がこの地に鎮座されました。

現代日本人にはなじみのうすい大将軍。道祖神として、牛頭天王、またはその子供の八王子のひとりとして信仰されるようになります。また、陰陽道では金星である星神となります。

大将軍様に場所をゆずっていただくため、本殿の乾に鎮祭されます。

国立博物館所蔵、大将軍神像
足の組かたは、四天王寺ご本尊やえべっさんとおなじです。


大将軍社の横には、エビス遷殿。正月の十日蛭子のお祭りの時だけ、えべっさんがこちらにお移りになります。

大切な知識ですが、えべっさんは普段は本殿に菅原道真公といっしょにおられます。知らなかったでしょ。ならば、天神祭の船渡御の大川の壮麗なクライマックスは、西宮エビスの海渡御とおなじかもしれません。あれは、菅原道真公より、えべっさんのお祭りだと考えてもいいのかも。

トイレのステッカー

蛭子遷殿のむかいにトイレがあります。


ちょうど、ご縁日の神楽奉納が始まりました。動画撮影しましたが、ここに採録できません。スクリーンショットで。手水舎より。

本殿の裏にも賽銭箱が置かれています。寺社まいりでは、必ず本殿本堂の裏まいりができるか確認します。四天王寺の摂社である今宮エビスでは、裏にお詣りする風習があります。裏のほうが神様に近いのと、えべっさんは神話ではイザナギ・イザナミの第1子なのに障がい者であったため捨てられます。障がい者で聴力が弱いので、裏から壁をたたいてお詣りするのです。

大阪天満宮の本殿の神様は、菅原道真公とえべっさんである。どちらも不運な神様です。
怒れる神です。大阪では、ふらちな輩には、厳罰があたる。あらみたまの街です。怒りをひねったら上方の笑いになる、とでも申しましょうか。

星合池

四天王寺の中心伽藍の艮(うしとら・東北)の位置には、亀井水があります。大阪天満宮の本殿の艮には、お見合いの名所とされていた星合池があります。艮に水の聖域がある。四天王寺と大阪天満宮の大切な共通点だと思います。

亀井水は太陽観測の水鏡である、というのは一般には認知されていませんが、私のnoteをお読みの皆様には周知のことかと。星合池の星信仰のゆかりは、地主神の大将軍が陰陽道では金星とみなされているからかもしれません。

お稲荷さんの赤鳥居


星合池のすぐ前に、白米稲荷があります。ここもお社の中を裏へも回れる造りです。

さて、本殿の艮には、いろんなお社が並びます。その中で、ひときわ立派な、本殿、拝殿、参道、鳥居、狛犬とそろっているのが、霊符神です。

星合池と符号するように、星の神は運命を支配する。ここでは御中主とされます。四天王寺の摂社堀越神社では、鎮宅霊符尊神、ちんたく様という中国の宇宙の神様となります。こちらは北極星の神ともされ、玄武、亀と蛇ともみなされます。四天王寺亀井水の裏鬼門にあたる。

大阪天満宮の本殿の艮の世界には、宇宙が展開している。星合池が、お見合いの名所とされるのは、宇宙的な運命のちぎりの空間だからです。

ご縁日というわけで、菅原道真の生涯をたどる人形パノラマが公開されていました。

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