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上之宮遺跡、聖徳太子の導水祭祀

奈良県桜井市の上之宮遺跡は、聖徳太子が斑鳩に転居されるまで住んだ場所です。そこに、不思議な導水祭祀遺跡が発見されました。

四天王寺創建にあたり、まずおこなわれたのは、地下水の導水工事です。

ここはあらはか、荒陵とよばれた、不思議な場所でした。仁徳帝は、まずここに巨大古墳を計画された。しかし、いざ工事にかかると神の怒りにふれ断念。場所を堺市の百舌鳥にかえて、世界最大の古墳をつくられた。

神の怒りとは?台地の頂上なのに、大量の地下水がわきだし、工事はできなくなった。

聖徳太子は、まず地下水の導水施設をはりめぐらせ、その上にお寺の基礎を築かれた。それを、龍神さまを鎮撫され、地下の荒陵池にまつられた、と伝えられてきた。

四天王寺の工事が、飛鳥寺より、数年おくれたのは、こうした特殊な基礎工事をおこなっていたからでしょう。

そうした導水施設のモデルを、自らの住まいにも残されたのでしょう。


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