詩一編。 緑深きいつわりなきさいわいの国
たっぷりお酒をのんで
たっぷり記憶を消した
記憶にあるのは
ハムスターたちの
笑顔のように口もとをむすんだ死に顔
二年の生涯になんの悔いもないような死に顔
お酒をやめて
ハムスターを飼うのもやめた
悲しすぎるから
酔いから覚めて生き延びて
老いてなぜか
子どもの頃の後悔に満ちた記憶が
よみがえるようになってきた
幼児期を生きなおしているように
そして幼い日の時間はあまりにながく
子どものままぼくの命は尽きるのだろう
緑ふかき初夏の街
そしてここがふるさとの国
いつわりなき浄土
小動物のさいわいの
Facebookページ、詩集#雀の涙
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?