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経済の起源、布施と乞食。中国殷の貨幣、沖縄の宝貝。

(貨幣とは信用による呪物である、との仮説)

常識では経済社会は貨幣によって支えられている。労働も貨幣に換算できるものだけが労働だ。しかし、本当だろうか。

給料は労働の生み出したものか。ある会社組織に拘束されている地位の対価にすぎないのであり、労働そのものの価値とは厳密には一致しない。

亀井水の調査は、道楽であり、貨幣価値はない。でも、人生で最高の価値ある仕事だと満足しています。

最近ふと気がついた。聖徳太子の時代、貨幣はなかった。貨幣がなくとも、経済社会はなりたち、社会インフラも福祉も可能だった。

仏教は、布施により成り立つ。仏弟子は貨幣価値ある労働はしない。乞食のみが生きる道である。いや、世の中の大切な仕事の多くは、商品価値とは無縁の世界に成り立つのではないか。

貨幣は社会を便利にした。が、同時に貨幣に支配される自己束縛を生み出す。

布施と贈与と分配。そこに、呪物か縁起物として貝が使用され、次第に貨幣になった、らしい。漢字の貝は、経済をあらわす部首となります。

古代史で沖縄が問題になるのは、貝の装飾品の交易です。

そのなかでも重要なのが、宝貝です。なぜ宝かというと、殷の時代から貨幣として用いられたからです。貝という字は、宝貝の象形文字で、貨幣や富を意味する漢字の部首となります。

別名を、子安貝ともいいます。その形が女性のシンボルと見なされて、安産の呪物となりました。

古代中国に宝貝をもたらしたのは、ベトナム、そして沖縄であったようです。

古墳時代、日本各地に、沖縄の貝類の装飾品は、交易されました。

問題は、常識として、沖縄諸島に古代国家といえる高度な文明はありえない。農耕以前の狩猟採集の低次元の社会を、国とは呼べない。はたして、そうでしょうか。

沖縄には、交易をする海民はいても、文明はありえないのか?

いや、交易をして多くの国と渡り合える、それだけでも立派な文明です。


ヤバイ、邪馬壹は、冶貝、であろうか?

農耕文明に基づく権力の誕生とは、明らかに異質な文明がありえたのか。

沖縄トラフと琉球海溝にはさまれ、地殻変動もはげしい。北谷沖に沈む巨大ドルメン、亀甲墓もかつては地上にあった。卑弥呼の墓の候補です。

亀甲の巨大岩の支えは
長大な蛇として長く延びている
亀と蛇つまり玄武です

農耕文明に基づく権力の誕生とは、明らかに異質な文明がありえた。

沖縄諸島は災害の国でもあります。台風、地震、津波、火山、さらには三世紀の巨大隕石。災害によりリセットされる特殊な文明でもあった。

写真は

1*殷の時代の貝貨

2*現在も宝飾品とされるキイロタカラガイ。

3*生きたキイロタカラガイは飼育鑑賞用に売られています。

殷の貝貨


キイロタカラガイ


稚貝は鑑賞飼育用に売られています

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