チョコに包まれるイチゴ。(超短編小説#12)
新泉から道玄坂にぶつかる狭い通りを抜ける。
この一方通行を通るのにもずいぶん慣れた。
道玄坂にあたると右折して246号線に出る。
いつも日付けが変わる時間に通るこの通りも
今日は違う通りのように交通量が多い。
助手席で彼女はふいに
『エッチしてからごはん食べるのってなんか嬉しいね。』
と言った。
確かにいつも夜ごはんを食べたあとは
ほぼ決まった円山町のホテルに向かっていた。
唇を重ね
体を重ねて束ね
愛を確かめ
そしてシャワーでそれをより濃いものにする
台本など