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うたまとめ

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これまでnoteに公開してきた詩群をここに紹介しておきます。
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#夏

自由律俳句「畳の上を裸足で歩く」

靴下を 履かないままで 畳上 フェタフェタ歩く 少しすずしい なつかしい 足の感触 思い出す 季節が夏に 向かい出すから 畳の手触り、いや、足触りを経験したことがある人は、どれくらいいるだろうか。 足と地面、もしくは畳と、自分が一体になっている感覚。 そして、自然の、やさしいふるさとのような、足触り……。

ひょっとこの お面被った男の子 炎天下 隠しカメラを飛び越えて 砂ぼこりに星屑 映画館のとある脇役男性B のように 何かを求めて立ち去った しかしこれはスクリーン外の出来事 物語はそこで途切れている やがて冬空の下 隠しカメラが捉える一人 女性Aが語り出す 沈黙の白銀 揺れている

世界の中にいると わたしたちが産まれたとき 気づきましたか 最初から世界はそこに あったのです 夏の大空が窓の外に ひろがっています 自然の中に広々と あなたが産まれたとき あなたの産まれた世界を 目を開けて ありのままに見つめることを だれかと 約束したような 気がするのです

美しい勘違いをした あれはバナナの木じゃないんだよ どう見てもバナナにしか 見えないよ そういう夢もあったのだ 幼き頃あの木にはバナナが芳醇 たわわに実ると一心不乱に 信じていたとき周りの大人たちの 声は爽やかな夏の風へと変化した あれはバナナの木 違いますなんて悲しい夢だな