短詩「僕は歌を歌いたかった」p.3
僕が
詩を書く理由
それは歌いたかったからだ
もともと音楽は好きだった
けれど 楽器は奏でられなかったし
歌えば 先生に苦笑いされたのを洞察した
音楽が好きゆえに テストで100点を取れば
頭でっかちのようなことを言われ 落ち込んだ
けれど
詩なら
歌える
誰にでも
広く門戸が開かれている
僕は歌った
世界の中で
世界の中にいることが
僕が歌う理由だ
僕は歌い続ける
詩に愛されたから
音楽にはそっぽ向かれたけれど
詩には愛された
僕は歌う
世界を愛し
世界に
愛され